第30話 眷属契約・2
D01-30
「それから、従の能力が主にある程度フィードバックされますから、主の能力の底上げにも使えます」
「そう聞くと、オレにばっかりメリットがありそうだな…」
-「だが、いいのかシルコワ? 」
-「能力的にはシルコワの方が遥かに高いと思うんだが…」
「今回の場合は、シルコワはご主人様の配下であるワタクシに敗北していますので問題ありません」
-「それが無かったとしても、ダンジョンマスターの階梯は8、魔性の階梯は6、ただしLv100に到達してますので+1としても階梯7、ですから、階梯に差があれば眷族契約は成り立ちます」
-「戦闘となれば、また話が違ってきますが」
「階梯かー、ダンジョンコアから流れてきた情報で知ってはいるが、よく解らんな」
「神が定めた、他存在に負けないためのシステムだと云われています」
-「異世界人勇者なら階梯差を無効化できますが」
-「ご主人様方も異世界人ですから、勇者として召喚されていれば階梯差を無くせたでしょうね」
「まあ、無いものねだりしても仕方ない」
-「今回の場合は問題ないってことでいいんだな? 」
-「シルコワ、お前はオレが主ってことでいいのか? イヤなら別に構わんぞ」
「ご主人様、それは……」
「わるいな、ヤズナ、お膳立てしてくれたのに、でも心底イヤだって奴をムリヤリ従えさせようとは思わねぇ」
-「ヤズナがどのような条件を突きつけたか知らないが、見逃してやるよ」
-「今後、攻めて来ないなら、お互い不干渉だ」
「いえ、せっかくのご厚意ですが、今の言葉で主様に興味がわきました」
-「それに今のまま、エオリア王国に飼い殺しにされているよりも、希望がありますから」
「お、おう」
-やりましたね、ご主人様、シルコワの好感度が上がったようです―
茶化すなよヤズナ、そんなつもりで言ったわけじゃない。
-はい、解っています、フフッ、ご主人様の良いところ、また一つ見つけました-
なんだよ、それ




