第27話 雑木林の奥へ・2
D01-27
パキッパキッ、
落ちている小枝が足を進めるたびに悲鳴をあげる。
歩くたびに、だんだんと木の密度が濃くなるのが判る。
木々はところどころ、枝が折れたり、倒木したりしていた。
ヤズナと猿人どもとの戦闘の跡だろう。
「あ」
沙耶さんが躓いた、
オレは咄嗟に沙耶さんを支えようと手を出す、
ガツッ、
邪魔だよ、ダンジョンコア、
空気読んでもっと外側から付いて来いよ。
沙耶さんは咄嗟に、傍にあった木に手を付いて持ち直したようだ。
オレは赤くなった手をぶらぶらさせる。
遠くに横たわっている人影が見えた。
猿人どもの死骸かな。
ヤズナが回収し忘れたか、
そういうこともあるんだな。
オレは人影に近づく。
…岩でした。
……まあ、そんなことだろうとは思っていましたたけどね。
やさぐれるオレ。
視界をなにかの影が走る、
なんだ?
目を凝らす。
ネズミか、
アレだけ大きいと迫力あるな。
「沙耶さん、アレ」
オレはネズミを指差す。
「アレがワイルドラットなんじゃない? 」
-「けっこうデカイよな? 」
「嫌なこと思い出させないでよ」
ー「アレを食べる気はありませんからね」
「でもあれだけデカイとネズミって感じがしないな」
ー「単なる野生動物にしか見えないよね」
「…興味があるなら出しても良いけど、わたしは協力しませんからね」
ー「20匹分全部、責任持って処理しなさいよ」
「……実体化させた魔物のエサに丁度良いのかもね」




