第26話 雑木林の奥へ・1
D01-26
沙耶さんはどうすればいい?
-そうですね一緒に来てもらえますか? 手を繋いでもいいですよ、少しは打ち解けたみたいですし-
み、見てたんかよ、
-というより、未だ自己紹介もしていなかったとか、そっちの方が呆れます-
い、いいだろ、
……オレだって、
いっぱいいっぱいだったんだっ。
それよりナビを任せる。
どこをどう行けばいいのか、道案内してくれ。
あと、くれぐれも、
く、れ、ぐ、れ、も、
サブリーダーを爆散させた場所を通らせるなよ。
そこは視界に入らせないようにしてくれ。
―ああ、そこなら沙耶が通って付近の死骸やら装備品やらなんやら、回収していましたよ―
マジかよっ、
沙耶さんグロ耐性もあんのかよ、
フッ、ちみには負けたよ、降参だよ。
―ご主人様、韜晦してないで早くしてください、日が暮れる前にダンジョンに戻りましょう―
それもそうだな、気を取り直して沙耶さんを呼ぶか。
「沙耶さん、ヤズナと連絡がついた、今から一緒に来てくれないか? 」
-「敵の首魁が降伏を申し出ているらしいんだ」
「承知したわ」
沙耶さんが近づいて来る。
ん?
なにか忘れている気がするな、
あ、そうだ、
鬼岩の大猪はどうなったんだ?
オレは鬼岩の大猪が横たわっていたところを見通そうとする。
「ああ、あの大猪なら、わたしが回収しておいたわ」
沙耶さんがオレの仕草から、
考えを類推して報告してきた。
おー、さすがだ。
「ありがとう、沙耶さん」
なあ、ヤズナ、手長猩猩の死骸は回収した方がいいんだよな。
-第二波の手長猩猩の死骸はワタクシがあらかた回収いたしましたが、回収し忘れたものがあったな ら、お願いします-
わかった。
まあ、ヤズナがこう言うなら、
回収し忘れたものなど無さそうだが。




