第19話 大木の洞・4
D01-19
静かだな……。
いや、音は聞こえてくるよ?
ヒュンとかガツッとか「グベッ」とか「ギョヘッ」とかドシャッとか、
そんな音が連続したり、混ざったりして聞こえてくる。
まあ、耳を澄ませなくてもログから状況は解るが。
魔神ヤズナは石片を投擲しました。
Lv16手長猩猩Aに2,1066ダメージ
Lv16手長猩猩Aを倒しました。
と、こんな感じだ。
ヤズナはダメージを抑えているようだが、
なにか意味があるのかな?
-ええ、最大HPの20倍のダメージを与えると爆散してしまうのです、素材も無駄にするわけにはいきませんから-
(ああ、悪いな、意識をそらせてしまって、無視してくれてもよかったんだぞ)
-いえ、お二人が危機に晒されていない状況なら、この程度、作業ですから-
うん、なんかそんなかんじだよね。
おっ、強敵出現、
と思ったら倒された。
Lv28手長猩猩・サブリーダーというやつだ。
こいつにヤズナは小石を投げ、5,6029ダメージを与えて倒した。
おっダメージが上がった。
-少し大きめの固体だったので、力を込めてみました-
うん、まあ、力を込めなくても倒せていたけどね。
-そうなのですね、あ、更に大きい固体が出てきました-
そいつのHPは2,5920ある、力込めバージョンじゃないと倒しきれないかもな。
魔神ヤズナは小石を投擲しました。
Lv36手長猩猩・リーダーに26112ダメージ、
Lv36手長猩猩・リーダーを倒しました。
おお、近い、すごいぞ、ヤズナ。
-まあ、ダメージが少ない方が状態が良いですしね-
……なあ、ヤズナ、お前の方にログは流れて来ないのか?
-流れてきますよ、戦闘中は邪魔なのでOFFにしていますが-
ふーん、そんな機能が…
「さあ、敵は掃討しましたよ、出てきてください」
ヤズナが少し離れた場所から声をかける。
頭の中ばかりで会話していたから少し戸惑うな、
反応が少し遅れた。




