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第18話 大木の洞・3
D01-18
大木の洞には今度はオレから入らせてもらうことにした。
敵が怖くなったからではない、
オレはダンジョンコアをあえて薄っすらと目視できるようにし、
沙耶さんに言う。
「オレにはこれがあるからね、先に入らせてもらうよ」
ダンジョンコアを洞に押し込み、
完全に不可視化させてから頭上あたりに持ち上げ、オレも入る。
ふっ、同じ失敗は犯さないぜ。
もう、「イタッ」とは言わせない。
今度は沙耶さんの番だ。
彼女はムリヤリ走らされたからか、足元がふらついており、
大木の根本につまずいて倒れ込んでくる。
オレは慌てて手を伸ばし、彼女の身体を支える。
「アリガト」
ビクッ
、
オレは震えたよ、
沙耶さんからお礼の言葉をもらえるなんて、
彼女も人間だったんだな…。
オレがしばらく感慨にふけっていると
「なにか? 」
沙耶さんがこちらに目を向ける。
やべっ、刺激したか、
「あ、いえいえ、ささっ、どうぞ~」
オレは彼女の体勢が安定したとみるや、
パッと手を離し、洞の中へと誘った。




