第15話 大木の洞・2
D01-15
ミシリッ、ミシリッ、
ミシ、ミシ、ズシン、ズシン、ドシン、ドシン、
ドシドシドシドシドドドドドドドドドドドドドド、
腹に響くような重低音がどんどん近づいて来る。
あれ、ダンジョンコアはどこへ行ったんだ?
外にあるとしたらヤバくない?
この勢いでやって来る外の何かとぶつかったら、
壊れてしまうんじゃ……、
そんなことを考えていると、
いつの間にか洞の外側、
少し距離を置いたところにヤズナが立っていた。
視線を移すとヤズナが向いている方向の先にいる、
巨大なトゲトゲの岩の塊みたいなものが、
ヤズナめがけて突進してくる。
ヤズナはトゲトゲの岩の塊をかわして飛び上がったかと思うと、
軽くチョップした、
かのように見えた。
トゲトゲの岩の塊はそれだけで動きを停止し、
突進の勢いのまま、木々を何本か倒して止まった。
しばらく経った後、
「もう、出てきて大丈夫ですよ」
ヤズナの声がする。
本当に大丈夫なのかよ、
オレの脳天をチョップした時のようなノリだったぞ…。
どうしたものかとオレは沙耶さんの方を見る。
んん?
見間違いか…、
沙耶さんの顎が少し動いた気がする。
オレが目をしばたたいていると、
……なんだか沙耶さんが段々イライラしてきているような…、
ああ、わかった、先に出ろってことね。
オレは勢いよく立ち上がろうと、腰を上げて膝を伸ばす。
ガツッ
「いってー」
頭に何か硬いものが当たる。
右手で頭をさすりつつ、左手で頭上を探る。
すると硬く丸いものに触れる。
ダンジョンコアだ。
おまえ、こんなところにいたのかよ、
道理でさっき、細心の注意を払って沙耶さんと距離を開けたにもかかわらず、
「イタッ」とか言われるはずだよ、
全部お前のせいかよ……。
いかん、これ以上もたもたしていたら、
沙耶さんに何を言われるかわからん、
さっさと出よう。




