第13話 ダンジョン周辺
D01-13
空が蒼い。
「異世界でも空の色は変わらないんだな…」
オレは周囲を見回す。辺りは雑木林となっており、背後を見ると遺跡のようなものがある。
「ここが、ダンジョンの出入り口か」
右手を伸ばすと、何もない空間に、丸く硬いものが触れる。
おっ、付いて来ているな。
ダンジョンコアは特に意識しなくても
ダンジョンマスターに付いてきているようだ。
大きさで動きが決まるのかもな、
最大の大きさだと設置状態で動かず、
小さくするとダンジョンマスターに付随するとか?
見ると沙耶さんも辺りを見回しているようだ。
「さて、これからどうする、ヤズナ? 」
ヤズナが閉じていた目を開ける。
「あちらに獲物がいるようです、付いて来て下さい」
「ヤズナ、今なんかやってた? 」
「はい、索敵していました」
「たしか、ダンジョンLv1では能力は封印されているんだよね? 」
「HPやMPを消費しないスキルや魔法なら使えるようです」
「へぇ、そんなのあるんだ、今度教えてよ? 」
「相当な高等技術ですから一朝一夕では覚えられませんよ、覚悟してください」
フッ、甘いなヤズナ、オレはお前が思うほど飽きっぽい性格ではないぞ。
ゲームで培われた根気と集中力を見せてくれるわっ
「そんなことより目的地が決まったのなら、さっさと行きましょう」
オレの意気込みに水を差すかのように、沙耶さんが提案する。
オレは慌てた。
「ま、待ってくれっ」
-「その前にアレ、アレを頼む」




