第10話 ダンジョンルームにて・9
D01-10
魔神ヤズナが唇を舐めて説明を続ける
「そうですね、ダンジョンの特性を利用します」
-「ダンジョンになんらDPを使用しないまま、ワタクシを開放した場合、ダンジョンコアはダンジョンの領域から出して動かせるようになります」
-「ちなみにダンジョンコアを領域から出すと一時的にダンジョンルームが消滅し、がらんどうになりますが、戻すとダンジョンルームは復活します」
-「ダンジョンも同じです、ダンジョンからダンジョンコアを出すと一時的にダンジョン跡地になりますが、戻すとダンジョンも元に戻ります」
-「話を戻しますが、ダンジョンコアを領域外に出せる特性を利用して、外で獲物を狩るのです」
-「もちろん狩るのはワタクシがします、ダンジョンLv1では、魔神としての能力は封印されていますが、身体能力だけでも、外の魔物に対するには充分すぎますからね」
「……魔物を、……食べるの……? 」
沙耶さんがおそるおそる訊く。
「はい、この世界では普通に高級食材ですよ」
-「魔力を含んでいるので美味しく、腐りにくいうえ、運が良ければ身体能力が上がったり、スキルを手に入れたりできますしね」
-「心配しなくても、調理はワタクシが担当します」
ー「あなたがたでは、この世界の食材に詳しくないでしょうからね」
「なんか悪いな、ヤズナ、全部お前に任せることになりそうだ」
-「で、その間、オレたちはどうしたらいいんだ? 」
-「ここに隠れていればいいのか? 」
「いえ、お二人にも付いてきてもらいます」
ー「なにしろここは、がらんどうになりますので何かが侵入してきた場合、対処できないでしょう、DPもないので強化もできませんしね」
なんと、ここでもDPが。
「それに、ダンジョンコアを動かせるのはダンジョンマスターだけです」
-「ダンジョンマスターには付いてきてもらわないと」
「ダンジョンコアは動かす必要があるのか? 」
-「心苦しいが、ヤズナだけに行って来てもらった方が、安全なんじゃないのか? 」
「ダンジョンコアが発生させる領域で魔物を倒すと、より効率よくDPを稼げます」
-「そもそもワタクシたちはDPが無いから危機的状況に陥っているのです」
-「DPは稼げる時に稼ぎましょう」
-「パートナーの方にも付いてきてもらいますよ、お二人が離れ離れだと護れるものも護れませんからね」




