↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私と彼の恋模様  作者: 辰野
PR
112/224

112.

 「って、なんなんですかこれ!?どこを向いてもお魚がいますよ!!?」


 お魚は水槽の中に閉じ込められていてかわいそう、そう思っていたのにここを見たら全然そうとは感じられなかった

 観覧車で全面ガラス張りのところがあったりするだろう、それと同じようにガラスを使ってトンネルを作ってしまっているわけである

 だから亀が私たちの頭上を通れば普段は見れないお腹の部分が丸見えになるし、サメが私たちの下を通れば水呼吸するためのエラがはっきりと見える


 さっき白崎さんに海の底に沈んでいるみたいだ、って言われたのは私たちが底から見上げてる角度だったからだ

 でもここでは私たちは海の真ん中にいることになる

 これこそ自分がお魚になった気分で海を見渡せる感じがした


 「あ、白崎さん見てくださいよ!!ほらあそこ!!お魚がグルグルーーって渦を巻いてますよ!!」

 「…………ホントだ。見てて飽きない動きだな」


 それは海の神秘とも思えるような光景だった

 アナウンスによるとあれは自分より大きな魚を威嚇するためにやっているらしいのだが、太陽光を絶妙な角度で反射してこの世のものとは思えないような美しさである

 しかも、あれを生み出しているのは日頃私たちが食べているいわしだと言うのだから更に驚きだ

 いわしといえば梅煮が美味しいよね、ぐらいにしか思っていなかったけど生きているいわしはこんなにも美しいものだったのかとちょっそした感動である


 「…………海で生きているいわしってこんなにも綺麗だったんですね。私、今度からいわしを見る目が変わってしまいそう」

 「水族館って俺たちが知らないその生物の本来の姿を見せてくれたりするよな。そういうのをいろいろな人に知ってもらうため、体験してもらうために水族館は魚を飼育してるのかもしれないな」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。