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お見合い

「ラミエス様」

「どうしたマルメ」

「当主様が呼んでおります」


俺の父が呼んでいる?

はて、何の様か。


廊下を少し歩き大きな部屋の前までくる。

この部屋の中に当主がいる。この世界に来て初めてのご対面だ。


「来たかラミエス」

「はい父さん」


椅子に腰掛ける。


「早速、本題に移ろう。今回、お前に結婚の話がやって来た」

「結婚の話ですか」

「そうだ」


政略結婚か……

原作のラミエスにも結婚相手が居たともいうが原作で実際に出てくる事はなかった。

彼女は殆ど屋敷へ来る事がなかったのだ。


「相手はカエラ家だ」

「なっ」


カエラ家。

原作での関わりは無かった物の、よく出てきた家名だ。

確か伯爵。子爵である家からすれば素晴らしい朗報となろう。


当主がまじまじと俺を見ている。

俺に拒否権は無いな。


「では一度会おうと思います」

「よろしい」


正直……そういう話はあまりだ。

精神年齢も違う。


「日にちは3日後。しっかりと整えておけ」

「はい」


どういう訳で結婚の意思を見せるかは知らないが……

何とか破局させよう。当主には申し訳ないけどな。


俺は部屋へと戻る。


トントン


「誰だ」

「僕」


カリファだ!


俺は急いで扉を開ける。


「どうした?」

「ナルハに聞いたんだけど……お姉ちゃんがもう1人増えるって本当?」


ガチンッ


硬直する。

アイツは何で知っている。それになんで言った。


カリファはキラキラとした目で俺を見つめてくる。


「ま……あ……可能性はあるね」

「楽しみ!」


期待を裏切るなんて俺に出来ようか。

いやでも……


せめて俺が15歳から始まっていたらな。

悔いても仕方ない。ともかくアドリブで何とかする。


---


今日はついにその日だ。

マルメは俺の支度をしてくれている。


「ラミエス様、ついにこの日ですね」

「あ……ああ」

「緊張なさっているのですか?」

「……そんな感じだ」


日が過ぎるのは早い。

本当に早い。


「ほら、行きますよ」


マルメと共に馬車に乗り込む。

兵士五人がその馬車の周りにつき、警護をする。


出発。

馬はゆっくりと歩を進める。

予定到着時間は7時間後だ。


「カリファとは少しの間お別れだな」


一応闇魔法を貼っている為、すぐに移動する事が出来る。

悲しくなっていたら……行くからね!


「ラミエス様」

「どうした」

「笑顔を大切にですよ」

「あ……あぁ」


そうだ。

7時間と言う時間はどちみちすぐだ。



パカラッパカラッ


4時間程、経過したであろうか。

皆、しっかりとついてきている。勿論俺も警戒し続けている。


「こんな明るい時間帯は中々出る事は……」


瞬間、遠方から矢が飛んでくる。

中々に早い。それに……


「!」


その後に兵士が気づき剣で振るい落とそうとする。


「ッ!」


しかし軌道は変わりグルンと回る。

そのまま俺の方向へと向かってくるのだ。


「光の壁」


ピカッ!


矢は防がれる。


「カリファ様、申し訳ございません」

「あぁ、それよりも戦闘体制だ」


中々の魔力調整。

相当の実力者だ。


ダッ!


六人の盗賊が姿を現す。

狙ってきたか!


「カリファ様!」

「大丈夫だ」


俺が戦ってしまえば、兵士が嫌な気分になる。

となれば俺は援護に徹する。


「光」


敵の目の前に光が出現。


「ッ!」


眩しさで一瞬眩む。


バッ!


兵士はその隙を逃さず剣を振るう。

敵は倒れた。


「ありがとうございます」

「あぁ、そちらもよくやった」


全く厄介な輩が居るものだ。


更に3時間。

お見合い相手の屋敷が姿を現す。

その前に大きな門がお出迎えだ。


「どうも」


そこの屋敷の兵士がお辞儀する。

そして俺は降りた。


「こんにちは。テンタ家の長男、ラミエスでございます」

「左様ですか、では中へお入りください」


門が開き俺とマルメは庭へと足を踏み入れる。

兵士は外で待つ様だ。


「広いな」


勿論テンタ家も広いがここはそれを遥かに超えている。

凄い大きさだ。綺麗に花が咲き誇っている。


「こちらへ」


執事に誘われて俺は屋敷へと入る。

綺麗な屋敷だ。よく清掃されている。


「この部屋にどうぞ」


マルメと共に入るとそこには2つのソファーが置かれていた。

俺はソファーに腰掛ける。


「時間より少し早いのでもう少し待つ事になると思います」

「分かった」



しかし1分が経った頃、早くもドアが開いた。


「申し訳ありません、時間が少々掛かってしまって」


と姿を現したのは10歳ほどの少女。

彼女に続き、母親と思わしき女性が姿を現す。

そして両者が腰掛けた。


「こんにちは。私はカエラ ミロ……です」

「こんにちは。私はテンタ ラミエスです。この度は屋敷へと読んでいただき感謝致します」


と頭を下げる。

相手は少し困惑している様子だ。


「ラミエス君は礼儀があるのね」


と笑う彼女の母。

怖い。結構見られている。


……というかお見合いって何を喋ればいいの?


「ふふっ、どちらも緊張している様だし一度2人で屋敷を回ってみる?」


と口を開いたのはミロの母だ。


「ではそうします」


ミロが立ち上がった事を見届けてから俺も立ち上がる。


「いってらっしゃい」


と笑顔でミロの母は俺達を見送った。


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