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カリファ、学校に行く

この世界では義務教育というものが存在しない。

学校で勉強するもよし、行かずに家で自主学するのもよし。

俺は自主学習である。


父はカリファに、学校に行って見てほしい様である。

それで今日行われる学校のオープンキャンパスに行く事が決まった。

しかしながら用事と被り見にいく事ができない。そこで懐かれている俺に付き添えをしてほしいと言う事だ。


勿論、大の大の大で大歓迎だ。

やっぱりアオハル必要だよね。


「兄ちゃん!」

「おぉ!」

「見て見てこれが正装?だよ!」


ビシッっと決まっている。

流石ルキサス。専属の執事というだけある。


「今日は学校に行くの!」

「そうそう」

「楽しみ!」


カリファはキビを持っていきたいと言ったが、流石に注意を喰らうだろう。

今日はお家だ。


「よし、行こうか」

「お馬さん!」


馬車は五人の兵士、そしてもう1人の付き添いルキサスと共に出発した。



1時間後、すでにカリファは眠りについている。


「ルキサス」

「どうしましたか」

「もし学校に通うとなれば、いつも馬車で向かうのか」

「そうですね」


小学生にして通学時間が1時間20分か……

大丈夫かな。


「過保護ですね」

「えぇ、何たって唯一の弟ですから」

「ふふっ、それならナルハ様とも仲良くして頂くのも……」

「あれは向こうが敵対視しているからだ」


カリファは俺に甘々だからな。


「まぁ良しとしましょうか」


馬車はゆっくりと進み20分が経った。


「ではここで」


俺、ルキサス、そしてカリファは馬車から降りる。

カリファは少しまだ眠そうだ。


「眠い……」

「ほら、学校が見えてくるぞ」

「ん〜?」


目の前を向くと出迎えたのは大きな学校。

子爵や伯爵の者が通う学校だ。流石としか言いようがない。


「凄い!家より大きいよ!」

「だろ?」


眠気が覚めた様だ。

カリファはキョロキョロと通りゆく人々を見ている。


「あの人達がいつか僕のクラスメイトになるのかな」

「そうだよ」

「楽しみだな〜」


列に導かれる様に大きなホールへと足を踏み入れる。

ここは会場で校長先生の話や生徒の体験談などを聞くと言う。


「カリファ、ここでは眠っちゃ駄目だぞ」

「分かってる!」


椅子に腰掛ける。

フカフカの椅子で腰がゆっくりと沈む。


「何が始まるの?」

「お話」

「え!絵本を話してくれるの?」

「どうかな?楽しみだね」


絵本はないだろうが、流石に相手は小学生未満。

長々と喋る事はない……




と思っていた時がありました。


「それで私ははねぇ……」


校長の話が長い。かれこれ50分は続いている。

どこの世界でも校長の話が長いのはお規則なのか。


「……」


軽く全体を見ると、数人の子供が眠りについている。

だが……


「なるほどなぁ」


とカリファは熱中して聞いている。

流石だ!可愛い!


「……」


かといっても校長の話もただ長いだけで無く話が詰まっている。

しっかりと聞いていればなるほどと思う点も多数存在する。


「これで話を終わる」


パチパチパチパチッ!


登場時よりも人数が少なく音は小さい。

しかし気持ちが籠った拍手であった。


その後は生徒達の軽いプレゼンが続いた後、終わりを迎えた。


「楽しかった?」

「うん!」


カリファは集中力が凄いな。

本当に。



次は授業体験。

ルキサスが魔法学の授業を何とか取ってくれた。

その為、魔法学の授業体験を受ける。


「今日は皆さんで的当て体験をしましょう」

「は〜い!」


皆、魔法を出すのに苦戦している。

出せる者がいても、的に当たらない。


「難しいですよね!ここで一つアドバイスをあげましょう!」


子供にわかりやすい様に例を交えながら説明していく。


「出来た!」


すると次々と仮生徒達が成功していく。

最終的には皆、魔法が出せる様になっていた。


「やったぁ!」


と皆歓喜している。


「今日の授業はここまで。皆さんも入学前に、今習った事を思い出して特訓しておいてくださいね」


と授業終了後。

こちらに先生がやって来た。


「テンタ家の次男様、ですよね」

「はい!」


カリファは何とこの授業で、的に当てるだけ出なく5回転まで成功させていた。

才能があると先生が見込んだのであろう。


「もしよろしければ特進コースへと行っていただきたいです」

「トクシン?」

「はい、1番上のコースでございます」


そこまでか……

流石の実力だ。それに可愛い。


「トクシンって凄い?」

「あぁ」

「じゃあ行きたい!」


とここで宣言する。

まずまず父はここに学校に行くと明言した訳ではないが……


「ルキサス」

「流石にここ以外有り得ないでしょうね」


キラキラしている目を汚す事は出来ない。

父も尊重するであろう。


「ではカリファさん、入学式を楽しみにしております」

「うん!」


カリファの学校行きが決まった。

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