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次の日、俺は遺跡で過ごした。帰り血で真っ赤に染まった制服は脱ぎ捨てて代わりに盗賊が持っていた着替えを着た。その後、使えそうなものを探した。人身売買をしていたみたいだがここには誰もいなかった。結局見つかったのはナイフが3本、予備の着替え、お金だと思われる硬貨、不味そうな食料、これらを入れる袋だけだった。殺した盗賊の持ち物を奪おうとしたが、結局ぼろぼろなものしかなかった。ちなみに遺跡は片付けた。詳しく調べられたらわかるだろうが、ぱっと見なにもなかったようにした。
これから向かう場所だがとりあえず昨日見つけた街に向かうことにした、もしかしたら4人もそこにいるかもしれないと思ったからだ。まあどの道情報が欲しかったから行く予定だった。心配だったが、とりあえず自分のことだけ考えることにした。
遺跡から出る。前に木が生い茂って暗くなっているが、ここをまっすぐ進めば街につくはずだ。
森は地面が凸凹で動きにくかった。ずっと進むと、声が聞こえた。立ち止まって周りを見渡す。すると3匹ぐらいの生物がこっちにキイキイ叫びながら走ってくる。だがその生物は日本の生物とは異なっていた。二本足で歩いて、手にナイフや弓を持っている。その生物を知っているものに置き換えるなら、ゴブリンだろう。向かい打とうとしたが、弓を持っているゴブリンが矢を放つ。矢は右にそれて当たらなかったがやばいと思った。それに足場が悪くて動きにくい。とりあえず木を利用しながらゴブリンから逃げる。幸いこちらの方が足が速かったおかげで追いつかれることはなかった。運動神経が少しよかった自分に敬礼。とふざけたもののゴブリンといえばRPGで最弱のモンスターということが定着しているせいでゴブリンを舐めてかかってしまった。
その後はさらに警戒しながら進んだ。ゴブリンに何度か見つかりそうになったが、隠れてやり過ごした。基本戦闘は行わない方針にした。
大分歩いてもうそろそろだと思ったころ、生物の影らしきものを見つけとっさに隠れる。様子を見るために覗くとゴブリンとあと1匹青いゼリーみたいなのがいた。これは...スライムだ。この2匹は戦おうとしてるのかゴブリンはナイフを構えている。ゴブリンがスライムに突っ込んでいく。そしてナイフをスライムに刺した。スライムはなにか暴れている。俺はスライムが倒されたのかと思って見ると、突然スライムがゴブリンを飲み込んだ。ゴブリンは暴れているが抜け出せない。しばらくしてゴブリンは力尽きた。す、スライム怖!思わず叫びそうになった。見つからないように別の道を選んだ。捕まってスライムに飲み込まれて死ぬのは勘弁だ。
歩いているとだんだん木が少なくなっていって、光が当たるようになり明るくなる。もうちょっとだなと思っていると道らしきところを見つけた。森をでた。
道に出ると、さっきまで薄暗いところにいたせいか、明るく見えた。街はすぐに見えた。
近くまで行くと、兵隊?らしき人が街に入る門のに立っていた。とりあえず大きい街だというのはわかった。奥に城らしきものを見つけた。生で見るとまるでゲームの中に入った感覚になる。
門は並んでいたが、そこまで時間はかからなかった。
「身分を証明できるやつか、銅5払いな。」
兵隊にそう言われた。盗賊の持っていた硬貨を出す。銅5とはおそらく銅貨5枚のことだろう。
「ようこそ、王都グランディアへ。」
そう言われ俺は門をくぐった。




