センカとの再会1
目を覚ますと、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。
「……朝か。」
まだ少し眠たい目を擦りながら、隣を見る。
マキナは俺のすぐ隣で、気持ちよさそうに眠っていた。
昨日はいろんなことがあった。
遊園地に行って、マキナのお父さんに会って。
マキナの過去を知って。
今後どんな事があってもマキナを守りたい。一緒にいたい。
そんな事をマキナの寝顔を見ながらを思った。
マキナを起こさないように立ち上がり、顔を洗って目を覚ます。
朝ごはんでも作ってみよう。
そう思いキッチンに立つ。
卵を取ろうと冷蔵庫に手をかけた時に気づいた。
そこには、昨日遊園地で撮ってもらったら写真が飾られていた。
写真の事はすっかり忘れていた。
マキナの親の事、家族の事…それを聞いて、なんとかマキナを笑顔にしたい。
マキナを守りたい。一生…
そう思ったから。
再度、写真に目を向ける。2人とも良い笑顔だった。
俺も、写真を見ながら笑顔になっていた。
コレから、色々あるだろう。自分の事も、マキナの事も…でも頑張れる。
そう思わせてくれるような写真だった。
俺は、携帯でその写真を撮った。
これは、宝物だな…。
と、1人で呟いた。
「なに、1人でブツブツ言ってんの?」
マキナが眠そうな顔をこちらに向けていた。
「ごめん。起こした?」
「ううん。大丈夫。ところで、なんでキッチンにいるの?」
「朝ごはんでも作ってくれるの?」
そう言いながら、キッチンに入ってきた。
「うん。ちょっとお腹空いたし…」
そう返す俺に、
「じゃ私の分もお願いします!」
そう言って写真と同じような笑顔でキスをした。
同棲したらこんな感じなんだろうなぁ…
そんな事を考えつつ朝ごはんを作った。
初めて、人に俺の手料理を振る舞う。
料理は大の苦手。
卵焼きを作ろうとしたが、上手く負けずスクランブルエッグにした。
味噌汁はインスタント。
これがいつもの俺の朝食だった。
マキナはそれを見て一言。
「男の料理…」
なんとも言い難い表情を浮かべつつ、スクランブルエッグを一口食べ、
「意外にイケる。」
必死に言葉を探しながら食べるマキナを見ながら、俺もスクランブルエッグを一口食べる。
味がしない。
味噌汁を飲む。味噌汁もお湯が多かったのか味が薄い。
「マキナ。ごめん…美味しくないね」
そう言うと、マキナは爆笑しながら
「男の料理みたいで良いと思うよ!でも…今度からは料理担当は私だな!」
そう言ってマキナは笑った。
この笑顔にいつも助けられる。
そう思っていた時。
ピロン…
マキナの携帯の着信音が鳴った。




