想い
哲也はとても悔しそうな顔をしていた。
俺は哲也に質問した。
「哲也さん・・・。何故俺達を騙してたんだ。珠樹さんの事を想っていたのは嘘だったのか・・・?」
哲也「う、うるさい!俺は幸太郎の考えに賛同した。た、珠樹の事など想っている訳もない!」
「嘘だ・・・。闇の力に魅了された人間があんな優しい目をできるはずがない。」
詩音(あ・・・。)
ふと俺達は去年の試練の岩穴での事を思い出した。
それだけじゃない。日常も含めてだ。
「哲也さん・・・。貴方がこんな事をしているのには訳があると思ってます。よかったら正直に教えていただけませんか?」
哲也「くっ!う、うるさーい!!」
っと、突然哲也が攻撃をしてきた。
能力を使うかと思ったら素手で攻撃をしてきたんだ。
「俺に素手で勝負なんて無駄です。」
哲也「このまま素手での勝負を受けてくれ・・・。演技でいい。」(ボソ)
「???」
哲也「お前達の事は本当に悪いと思っている。だが今はこうするしかないのだ。」
「何があったんです?」
哲也「お前もうすうす感づいているとは思うが、幸太郎が闇の天地の能力を手にいれた・・・。」
「闇の天地の能力・・・?」
哲也「俺は幸太郎から聞いたんだ。天地の能力者になれるのはこの世で二人だと・・・。光の天地の能力者と闇の天地の能力者だ。」
「俺と幸太郎・・・。」
哲也「そうだ。実はアイツも試練の岩穴に入った事があってな。そこで出会ったらしい・・・。天地の神々に。」
「幸太郎も・・・。」
哲也「俺はなるべくアイツの目を盗んで情報を手に入れようと思ったんだ。本当にすまない。」
「だったら・・・。」
哲也「いや・・・、まだダメだ。俺は俺なりに調べたい事があるんだ。神崎・・・、すまん。お前には負担をかける・・・。珠樹の事を頼む。アイツが目を覚ましたら言っといてくれ。」
「なんて?」
哲也「お前の事をいつも大事に想っている・・・と。」
「分かりました。」
(バシン!)
そして俺達は離れた。
哲也「ちっ!仕方ない!今は身を退いてやる!」
(シュン)
そして哲也さんは消えた。




