神の能力と閻魔
珠樹さんは友人の有希が何を言っているのか意味が分からないって顔をしていた。
「珠樹さん!しっかりしてください!」
詩音「珠樹さん!」
珠樹「はっ!ご、ごめんなさい・・・。有希・・・何で・・・。」
有希「信じれないって顔をしてるわね。フフフ。いいわぁ。最高よ、珠樹!」
珠樹「ど、どうして有希が能力を・・・。あ、主って・・・。」
(主って言ったら幸太郎しか思いつかないし・・・。珠樹さんヤバイぐらい驚いてんなぁ)
すると、有希さんがクスクス笑いだした。
珠樹「答えて!有希!私達こっちで初めて会った時から仲良くやってた。どうして・・・。どうして!」
有希「珠樹・・・。貴方は勘違いをしているわ。私達は初めから相容れぬ仲だったのよ。」
珠樹「どういうこと?!」
有希「主に聞いたわ。貴方・・・。光から生まれた存在なんだってね。」
珠樹「そ、それは・・・。」
有希「フフフ。安心しなさい。気にしていないわ。問題はそれが貴方だけじゃないってことよ。」
それを聞いていた俺達ももちろんどういう事か何となく察しはついた。
珠樹「私だけじゃないって・・・ま、まさか!」
有希「そう・・・。私も貴方と同じ存在。ただ光からじゃなくて闇から生まれた存在よ。」
優奈「相容れぬ仲って・・・そういう事だったのね。」
詩音「でも・・・友達だったのに・・・。」
貴樹「あ、あんなに綺麗な人なのに・・・。」
(バシン!)
貴樹「痛い!」
詩音「今はそんな冗談言ってる場合じゃないでしょ!」
貴樹「は、はい。」
(し、詩音の目がマジだ・・・。こ、こえぇ。)
有希「主・・・、幸太郎君はこっちの世界にきてすぐに私の存在に気づいた。私は闇の存在・・・。正直に話したわ。逃げられると思った。でもあの人は笑顔で私を受け入れてくれた。それだけじゃない・・・。あの人も闇の能力者だった。私は嬉しかったの。共感できる人が現れて。」
珠樹「有希・・・。」
有希「あの人の為なら私は演技でも何でもやる!友人を裏切ってでも!」
珠樹さんは黙り込んだ。
(まぁ、分からんでもないなぁ。)
有希「フフフ。長話しをしすぎたみたいね。」
珠樹「私達をおびき出した目的は何なの。」
有希「フフフ。珠樹・・・、そしてそこにいる神崎君だったかしら?二人の神の能力者を連れてこいと主に言われてるの。」
「やっぱりか・・・。」
珠樹「有希・・・。貴方にとって幸太郎君が大切な存在なのは分かったわ。でも私達はそっち側には行かない!たとえ、貴方と戦う事になっても!」
有希「フフフ。貴方の事だからそういうと思ってたわ。貴方達の行動は色々聞いてるわ。試練の岩穴に入ったみたいね。珠樹・・・、貴方以外は!でもそれでも私に勝てるかしら?」
優奈「闇から生まれた存在ってことは、珠樹みたいに神の能力である可能性が高いわね。」
詩音「えぇ。」
有希「御嬢さん方、賢いわね。フフフ。その通りよ。闇より生まれし時「声」を聞き覚醒した神の能力「閻魔」(えんま)。とくと味わうのよ。」




