明の力
街に着いた俺達は全員が息を飲んだ。
詩音「な、なんてこと・・・。」
明「ま、マジですか。」
貴樹「こりゃヤバイなぁ。」
優奈「早く、その友人を探しましょ。」
俺達は二手に別れてその珠樹さんの友人を探す事にした。
俺と詩音と珠樹さん・・・。貴樹と明と優奈で分けた。
友人が見つかったり、敵が現れたら連絡を取り合う様に決めた。
俺と詩音、それに珠樹さんはとりあえず街の西側を探す事にした。
「人がまだらまだらにいますけど、友人の人はどこら辺に住んでるとか分かりますか?」
珠樹「いえ・・・。ただ、街の中央から西側に向かった家ってことぐらいは聞いてますけど・・・。」
詩音「でも、すごい被害ですね。まるで大災害があったような感じだわ。」
(大災害があったようなって経験したことあるんかい!)
(ドーーーン!!!)
っと、突然貴樹達のえいる東側から大きな爆発音が聞こえた。
珠樹さんはすぐに無線に連絡をいれた。
珠樹「優奈?!優奈?!今の大きな爆発音は何?!応答して!」
(ジジジジ・・・ジジ。)
電波が悪いのか雑音が酷すぎて何も聞こえない。
何かとても嫌な感覚…。
「珠樹さん、俺何か嫌な感じがします・・・。」
珠樹「・・・。慎太君が嫌な感じがした・・・。急ぎましょう。」
詩音「はい。」
俺達は全速力で東側へと向かった。
「あ!」
詩音「優奈!緋村君!兵藤君!」
珠樹「あぁ・・・。有希!」
(え?有希?って事は・・・。)
「もしかして友人ってあそこに倒れている女性ですか?」
珠樹「そうなのよ・・・。」
「急いで助けてあげないと・・・。」
詩音「優奈達は大丈夫かしら?!」
すると、三人が起きだした。
貴樹「クソー。いきなり攻撃してきたし。ビックリしたー。」
明「何なんですか!本当ですよ!」
優奈「あのゴーレムは・・・。」
詩音「大丈夫?!三人共!」
貴樹「詩音ちゃ~ん。大丈夫だよ~。」
(あ、コイツ。また俺の詩音に・・・)
優奈「珠樹・・・。あのゴーレムは・・・。」
珠樹「あれはチェインゴーレムよ。」
「攻撃主体のゴーレムか?!」
珠樹「ええ。でも、防御も強いわ。それにオルケーノゴーレムよりも人の言葉を喋るし、頭も回るの。皆、気をつけて。」
明「攻撃主体ですか。僕に任せて下さい。」
珠樹「防御に強い明君なら有利かもしれないけど・・・。」
明「珠樹さん、何の為に試練の岩穴に入ったんですか。大丈夫ですよ。」




