別れ
オメガゴーレム・・・。
天童幸太郎から、名前と単純な特徴は聞いた。
珠樹さんが酷く怯えている。相当ヤバイ敵なんだと肌で実感もできた。
珠樹「な、何でオメガゴーレムが・・・。」
オメガゴーレム「我は主の命により、やってきた・・・。」
「主・・・。天童幸太郎か!」
オメガゴーレム「雷の能力者か・・・。ここへやってきたのは戦いに来た訳ではない。お前達にチャンスを与える為にやってきた。」
珠樹「ちゃ、チャンスですって・・・。」
オメガゴーレム「そうだ。主の部下になるのだ。主は寛大な方だ。とくに雷の能力者、聖光の能力者よ。主はお前達二人はとくに欲しがっていた。さぁ・・・。」
俺は考えた。
(でも確か神の能力者は一人でいいとか殺すとか言ってなかったか?)
自分が相手の仲間に演技でもいいからなっとけば、皆には危害は加えないはずだ。
でも確実じゃない。
オメガゴーレム「ちなみに、神の能力者である者が一人でもこちら側に来るのなら、他の者には危害を加えないと約束しよう。」
「お前の主は俺達を殺すと言っていた!どういう事だ!」
オメガゴーレム「それはこちら側についた時のみ教えてやる・・・。」
(こ、こえぇけど・・・。詩音に怖い思いはさせたくないしなぁ。俺が行くしかない・・・か。)
「お、俺が・・・。」
哲也「俺が幸太郎の仲間になってやる。」
「なっ!」
珠樹「み、三代君!?」
オメガゴーレム「三代哲也・・・。土の能力者か。戦闘能力は高いと聞いたが、主がお望みなのは神の能力者なのだ。」
貴樹「哲也さん!ダメだ!こんなヤツの言うことなんて聞く必要がない!オメガゴーレムなんて初めて見たけど、俺達全員で戦えば負けるはずないですよ!」
明「そ、そうですよ。」
(いや、この感じは・・・。神の能力を持ってしても・・・。)
珠樹「ダメよ・・・。今の私達じゃ絶対に勝てない・・・。」
オメガゴーレム「ほう・・・。賢明な判断だな。」
哲也「貴樹・・・。そういう事だ。」
(ズズーン!)
突然、哲也さんが手を地面に置いたら、とても堅そうな壁の土が出てきた。
珠樹「こ、この土は・・・。」
オメガゴーレム「おおぉ。この感じは「金」!試練の岩穴より覚醒して神の能力者となったのか・・・。いいだろう。主も文句はあるまい。」
貴樹「う、ウソだろ・・・。」
明「て、哲也さん・・・。」
詩音「な、何で。」
優奈「・・・・。」
「く・・・。」
珠樹「み、三代君・・・、いや・・・いや。行かないで・・・。」
哲也さんは珠樹さんの方をジッと見ている。
そして、数秒止まったまま、やっと口を開いた。
哲也「すまないな。珠樹・・・。試練の岩穴から出て神の能力を手にいれ、せっかくお前を守れると思ったんだが・・・。」
珠樹「み、三代君・・・う・・・うう。(泣)」
哲也「俺はいつでもお前の事を大事に想ってるぞ・・・。珠樹。」
オメガゴーレム「賢い選択だ。主に逆らって生き残れるはずがないからな。さぁ、新たなる同士よ。いくぞ。」
哲也「じゃぁな。」
そういうと、オメガゴーレムと一緒に目の前から姿を消した。
珠樹「三代君ーー!!」




