天と地の儀式
中へ入ると同時に、空間が歪んでるのが分かった。
「これが珠樹さんの言ってた・・・。」
空間は段々と歪み形を変えていった。
「す、すげぇ・・・。」
俺は驚きのあまりしばらく開いた口がふさがらなかった。
上を見ると、天国みたいな空が・・・。
地面は地獄の様な大地が広がっていた。
「ほ、本当に岩穴の中か・・・?見た感じ広すぎるぞ。」
考えるだけ無駄だ。俺はとにかくまっすぐに進む事にした。
真っ直ぐ真っ直ぐ・・・。
どれくらい歩いたんだろう。
さすがに喉が渇いてきた。
「クソ・・・。この岩穴、長すぎる。もう2時間以上歩いている気がする。喉も乾いたし。」
(天地共に力を持つ光と闇の神の化身よ…目覚めよ…)
「この声は・・・。」
突然、どこからかあの「声」が聞こえてきた。
同時ぐらいかな。
突然だ。空から誰かが降りてきた。
地面からも誰かが飛び出してきた。
「ゴーレムか?!」
(待っていた・・・)
(待っていた・・・)
空から降りてきたのと地面から出てきた何者かが同時に言った。
俺は、風の能力を発動して攻撃の準備をした。
煙が段々と消えていく。
そして姿が見えた。
「え・・・。」
敵なのか分からない。でも不思議な感覚がする相手・・・。
どこから見ても人間の姿をしていた。
だけど、少し違う。
空から降りてきたヤツは背中に天使みたいな羽根を持ち、頭に輪っかをしていた。
地面から出てきたヤツは背中に悪魔みたいな羽根を持ち、見た目がカッコいい剣を持っていた。
「天使・・・か?いや、悪魔か・・・?つうか夢・・・?」
???「夢ではない。これは現実だ。神の能力者よ。」
???「夢ではない。これは真実だ。神の能力者よ。」
(すげぇ息があってるなぁ。この二人・・・。)
???「私の名は天神・・・。」
???「私の名は地神・・・。」
「は?」
天神「神の能力を持った者がこの試練の岩穴を通った時、覚醒の儀を・・・。」
地神「神の能力を持った者がこの試練の岩穴を通った時、目覚めの儀を・・・。」
俺は二人が何を言ってるのか意味が分からなかった。
「ど、どういう事だ。」
天神「覚醒の儀を・・・。生か死か・・・。」
地神「我らの力・・・汝の能力とせん為に・・・。」
「よく分からんが、結局戦うってことだよな。」
天神「いくぞ・・・。」
地神「いくぞ・・・。」
というと、二人は攻撃を仕掛けてきた。
天神「天雷神・・・。」
地神「地妙神・・・。」
「ま、マジか!」
二つの攻撃は重なって大きくなって上からも下からも俺に向かってきた。




