仕事
お互いいい雰囲気の中食事をした。
一つ知ったのは、詩音は以外と異性から人気のある女性だったってこと。
俺が一緒にいると、嫉妬してくる奴、ボソっと俺に対して文句を言ってくる奴、遠くから詩音を見ている奴、食堂の中だけでも、これだけ確認できたんだ。
まぁ、同じ男としてその気持ちはとてもよく分かるけど。
それは気にしない様にして、俺と詩音は食事を終わらせて、またエレベーターに乗って30階に向かった。
詩音「ここよ。」
「総指揮管理課社長室・・・?」
詩音「中で珠樹さんが待ってるわ。入りましょう。」
「うん。」
中へ入った俺は違う意味で驚いた。
社長室というぐらいだから、1階フロントみたいに豪華なのかと思いきや、思いっきり和室だし、高価な物なんて一つも置いてない。
とても以外だ。
中へ入ると、珠樹さんが座敷に座って待っていた。
珠樹「お早う。神崎君。」
「あ、お早うございます。」
珠樹「昨日は急にあんな事になってしまってごめんなさい。自分自身で思い通りに能力を出せるはずないと踏んで、ああするしかなかったの。」
「いえ、気にしてません。神楽さんのおかげで体も軽いし、怪我とか回復したし。」
珠樹「そう、それはよかった。じゃ、さっそくだけど。」
「はい。俺は何の仕事をさせてもらったらいいんですか?」
珠樹「その前に能力者である貴方に確認しときたいの。声を聞いたでしょ?」
「え?声って・・・。」
詩音「ほら、私が昨日慎太君の部屋で聞いたでしょ?」
「あぁ。あれか。」
珠樹「元の世界にいた私達は皆青木ヶ原樹海に行った事のある人間が何故か「声」を聞いて、こうやって異世界に来ていた。私達に何かの繋がりがあるのかもしれないし、それぞれ偶然だったのかもしれないし、元々そういう能力があったのかもしれない。」
「なるほど。」
珠樹「分からないけど、私は皆が聞いた「声」にはそれぞれ意味があると思うの。だから私は能力者である貴方達に仕事をしてもらう前に「声」を聞いてから、それぞれに合った仕事をお願いするのよ。」
「そうなんですね。分かりました。」
そうなんですね。分かりました。とか言いながら忘れちゃって思い出せないんだよな。
詩音「天地共に力を持つ光と闇の神の化身よ…目覚めよ・・・だよ。」
「あー、それそれ。」
珠樹「ありがとう。詩音。じゃ、決まりね。」
「俺の仕事は。」
珠樹「神崎慎太君は今日から詩音とペアでゴーレム退治と住民救援課の人間です。」




