和やかな朝食
詩音「おはよー。慎太君。」
「ん。おはよう。」
詩音が起こしに来てくれた。
時間を見たら朝の7時だ。いつもなら配達の仕事で思いっきり遅刻をしている所だ。
詩音「体の調子は大丈夫?」
「うん。」
詩音「じゃ、服そこに置いているから着替えて朝ご飯食べに行こ?」
「朝ご飯?コンビニとかあるの?」
詩音「違うよ。このビルの10階のフロアに食堂があるの。皆いつもそこでご飯を食べているわ。」
「あ、でも俺今持ち合わせが・・・。」
詩音「フフ。大丈夫よ。能力者達は無料だから。安心して。」
「あ、そうですか(照)。」
俺は服を着替えて詩音と10階の食堂へ向かった。
神楽さんのおかげか、身体がとても軽い。
とてもありがたい事だ。
エレベーターに乗ってすぐに10階に着いた。
詩音「ここよ。」
ドアを開けると、これまた広い大食堂ではないか。
予想はしていたけど、やっぱり驚いてしまった。
けど、それよりも驚いたのは人の数だ。
俺達能力者だけかと思いきや、他にもたくさんの人が朝食をとっていた。
「あ、あれ?何でこんなに人がいるの?」
詩音「あ、やっぱり勘違いしてたでしょ?このビルにいるのは能力者だけかと思ったよね。私も初めて来た時はそうだったわ。このビルは能力者のビルだけど、国と協定されたもう一つの警察署でもあるのよ。」
「警察署?!」
詩音「うん。ゴーレムなんかは、普通の警察じゃ手に負えないでしょ?だから私達がもう一つの警察署の人間として存在しているの。もちろん、警察署みたいに、データ収集とか、ゴーレムを調べる課とか色々あるのよ。その為には人手がいるのは必須だもの。」
「で、でも。」
詩音「この世界の人達からすれば能力者は何の違和感も持たれないし、怖がる人もいるけど、当たり前の世界なの。」
「そうなんだ。」
そうだ。ここは俺の元の世界じゃない。
いうなれば、異世界なんだ。
俺は半分ホッしたけど、半分は不安になった。
当たり前だろ。なぜなら、自分の世界じゃないんだから。
まぁ、自分の世界でそのまま過ごしていたら、詩音みたいな子と出会う事もなかったし、ケースバイケースだな。
俺はさっそく受付に行き、好きな品を注文した。
「俺、トンカツ定食、カツ丼。」
詩音「す、すごいね。朝から二つも食べれるんだ。」
「何かすげぇ腹減っちゃっててさ。」
詩音「ウフフ。」
「そんなに笑わなくても(照)。」
詩音「ごめんなさい。違うの。こんな感じこの世界にきて初めてだから。慎太君といたら落ち着くなぁ。」
「え・・・。」
詩音「あ、ち、違うの(照)今のは別に深い意味があって言ったんじゃなくて!」
「いや、俺も詩音といたら落ち着くよ。色々ありがとうな。」
詩音「え・・・。う、ううん(照)。」
食堂のおばちゃん「いい雰囲気の所悪いんだけど、注文の品出来上がってるから、さっさと持っていってもらえるかしら?」
慎太&詩音「す、すみません!」




