SUMOU
どうも変態上等、奈良都翼です
ちなみにこの小説を呼んだ友達に名づけられました
他の方々の前置きもあるのですが……
まあそれはいいとして本文どうぞ
それはある朝の出来事だった。
「リョウ!!」
「ん?」
夜桜があわてていることからただ事ではないということを理解した。
「なんかすごい人が来てる」
「すごい人?」
「いいから来て」
外に出ると大男が目の前に現れる。
「貴様がRyoか」
「そうだが……」
「娘を奪っていくとは、いい度胸ではないか」
「娘? なんの……」
後ろを見ると面影がほんのわずかに残っている4人組がいた、がボロボロで立っているのもままならない様子だ。
「もしかしてあんたは……」
「パパ!?」
麒麟が大慌てで出てくる。
「おお娘よ、よかった無事のようだな」
「黄龍……」
大男の正体がようやく判明した。
「さあ帰るぞ、いつまでもこんな所にいてはいけない」
「嫌よ、どうせまた閉じ込めるんでしょ」
「仕方がないだろ、私はお前が大事なんだ」
黄龍が麒麟の手をつかむ。
「嫌よ……」
麒麟は目に涙を浮かべこちらを見てくる。彼女の言いたいことはわかった、なら俺は俺にできることをするまでだ。
「すこし待ってもらおうか」
「ん?」
「麒麟は俺の大事なギルドのメンバーだ、つれて行かせはしない」
その手を振り払い、麒麟と黄龍の間に入るように立つ。
「ふッ、おとなしくしていれば危害は加えないと思っていたが、そうも行かないようだな」
「俺だっておとなしくしてたいさ、……だがな、泣いてる女の子一人助けられないようで何が男だ」
「リョウ……」
「面白い、ならば私と戦え。お前が勝てたらおとなしく引き下がろう……だが俺が勝ったのなら娘は返してもらう」
「上等だ」
目の前には対戦申請が送られている。内容はHP半損戦、時間制限なしアイテムの仕様不可だ。俺は黙って承諾のボタンを押す。
「ふむ、貴様の噂は聞いている。《白褌の一本気》その名の通り、数多の戦場をふんどしひとつで駆け抜けたとか」
「だから、なんだ」
変態だとかの罵倒はすでに慣れている。何を言われようと屈するものか。
「その心意気は買っている、ふんどしとはすなわち聖なる闘着。ならば私もそれに答えよう」
驚くことに罵倒ではなく賛美の言葉だった。すると黄龍は足に手を置き、片足を大きく振り上げる。そしてそれが地面に触れたとき激しい衝撃波が辺りを包む。
「一体……」
ゆっくりと目を開けると先ほどまでの町並みは消え、そこには円状の枠でくくられた闘技場が現れた。そして黄龍はふんどしに身を包んでいる。
「これは私の能力によって生み出した聖なる神域、ここではHPという概念はない、ここにあるのは勝利と敗北のみ」
「何を……」
「さあ、戦いを始めようか」
黄龍は体勢を低くし地面にてをつく。そして一気に俺の間合いまで入りHARITEを繰り出す。その衝撃が俺の脳を揺さぶり立っていることさえ困難に思えてくる。
「始めの一撃を耐えるとは、さすがは《白褌の一本気》と言ったところか。……だが次はない」
「くっ、こちらも本気を出さなくてはいけないようだな……《アーマーブレイク》!」
目には目、歯には歯、ふんどしにはふんどしだ!
「ふ、それが貴様の真の姿か」
「お前のジョブはまさか……」
「そう……《RIKISI》だ」
《RIKISI》とは世界最強の国技《SUMOU》の選手の総称だ、その力はあまりにも大きすぎ日本政府はその力を隠すべくトリプルSクラスの国家機密にしたとか。ちなみに日本が地震が多いことや火山大国であるのはこのためといわれている。
「まさか本物の《RIKISI》に合えるとは……ならば俺も全力でそれに答えるだけだ!」
俺も体勢を低くし精神を高める。そしてそのときをゆっくりと待つ。
「ッ!」
相手が動いた瞬間戦いが始まる。《RIKISI》はその一瞬に命を賭けているのだ。
「クッ!」
動きはほぼ同時、むしろ俺が若干早いくらいだった。しかし相手の力に次第に聖なる神域際に追い詰められていく。
「俺にできるのか……、いややるんだ《SUMOU》の戦いの醍醐味はむしろそこにある」
相手のふんどしを掴み全身の力で放り投げる。
「面白い、私と空中戦をしようというのか」
「ああ、そうだ!」
《SUMOU》の戦いの醍醐味は聖なる神域上ではなく、むしろ空中戦だ。黄龍と俺の白い閃光が空中でぶつかり合う。
「貴様空中戦をやってのけるとは、もしや……」
「そう、俺も幼きときから《YOKOZUNA》になるべく、日や《KEIKO》に勤しんできた。しかしあまりにも厳しい《SUMOU》の世界で挫折し、今ではただの大学生……」
いろんな奴にバカだと言われた。無謀だと、無理だと、何度も何度も言い聞かされた。
「だがまだ、あのときの熱い思いは、あの情熱は俺の胸の中にあるッ!!」
「なるほど、面白い!」
俺のHARITEと黄龍のHARITEがぶつかり合う、戦いはさらにスピードを増し上空へ移る。
「《RIKISI》には重力も物理法則も関係ない、《RIKISI》が戦うところが聖なる神域となるのだ」
「そう俺たちにとっては地球、いや宇宙さえも聖なる神域なのだ!」
激しい戦いは壮絶を極めその速度は音速すらをも超えた。戦いのあとに広がる衝撃は大きな球体状になっている。
「だあああぁぁぁああッ!」
「おらあああぁぁぁああッ!」
お互いに渾身のHARITEをぶつけ合う。その衝撃に空中での体勢維持が困難になりお互い初期の土俵へと戻る。
「なかなかの力だ」
「お前もな」
さすがに相手も俺自身も体力がなくなってきている。おそらく次が最後の一撃となるだろう。
「いくぞ!」
「望むところだ!」
二つの閃光が交差しHARITEがお互いの顔を捉え、同時に土俵から吹き飛ぶ。そして勝敗は……。
◇◆◇◆◇◆
「いい戦いだった」
「ああ、お前のような《RIKISI》の魂を持った人間に会えてよかった」
戦いの中芽生えた友情。そう《RIKISI》は義を重んじる。
「娘のことだが……」
「ああ」
「お前に任せよう、きっとお前ならばあの子を守りぬける」
「パパ!」
驚いたようなうれしいようなそんな表情を麒麟は浮かべる。
「おう、約束する」
その言葉を聞き黄龍はにやりと笑う。
「そうだ、このゲームが終わったら娘との結婚を認めてやってもいい」
「ぱ、パパ!?」
「……へ?」
「頼んだぞ」
そう言うと黄龍はそこから帰っていく。そのあとを4人がチョコチョコとついていく。
「えっと……ありがと」
思った以上に素直な麒麟の言葉にきょとんと立ちすくんでしまう。
「こ、こんなことめったに言わないんだからねッ!!」
しかしなぜか急にあたりが冷気を帯びてくる、何か嫌な予感が……。
「リョウ、DOGEZA」
そこには殺気を纏った幼馴染の姿があった。
「あ、はい……」
たとえ《RIKISI》も女には敵わないことがある。
さて最近はギャグばかり(というよりギャグしか書いてない)で、
まじめに書こうとは思ってるのですが……いかんせん、ねぇ?
さて、まあ私がリョウを書かなかったら誰も書かないと思うので
私が書きます、というよりすでに書き終わってます
ちなみにギャグを通り越して変態チックです
まぁいつものことと思って楽しんでいただけると幸いです。
では奈良都翼でした
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