↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
22/25

隊長殿、人前では妻といちゃつかないそうです。

王国軍第一大隊本部において、アルベルト・クロフォードという男の威厳は絶対である。


第一大隊隊長。二十九歳。


若くして精鋭部隊を率いる立場に就き、戦場では常に冷静沈着。判断は迅速、指示は的確で、規律には厳しいが理不尽ではない。

部下からの信頼も厚く、彼がひとたび低い声で命令を発すれば、数百の兵が一斉に動く。


そんな男には、現在ひとつだけ重大な問題があった。


「アルー」


午前九時十二分。


執務室の扉が開くと同時に聞こえてきた声に、書類へ署名していたアルベルトの手が止まった。


嫌な予感がした。


いや、声の主を考えれば、嫌という表現は正確ではない。むしろ嬉しい。嬉しいのだが、場所と状況がよろしくなかった。


「リリア」


「お仕事してる?」


「見れば分かるだろう」


「してるね」


白銀の髪を揺らしながら入ってきた妻―――リリア・クロフォードは、机に向かう夫を見つけた途端、ぱっと顔を輝かせた。


その表情を見た瞬間、アルベルトの胸の奥もわずかに緩む。だが、彼女が迷いなく一直線に向かってくるのを見て、すぐに気を引き締めた。


アルベルトは眉間に皺を寄せた。


「待て」


「なに?」


「そこで止まれ」


ぴたりとリリアが止まった。


ただし、アルベルトの椅子まで残り一歩というところだ。

彼女は止まったことを褒めてほしそうに、紫の瞳を輝かせていた。


「遅い」


「ちゃんと止まったよ?」


「そういう意味ではない」


アルベルトはこめかみを押さえた。

執務室には彼ら二人しかいないわけではない。


向かいの机では、副官であるテオドール・ハインツ大尉が兵站報告書を確認している。

その奥には連絡係の兵士が二名。

さらに扉の向こうでは、先ほどから妙に足音が多い。


おそらく妻の来訪を察知した暇な連中が、何か起こると踏んでいるのだろう。


実に腹立たしいことに、その予想はだいたい正しい。


「今日はどうした」


「アルの顔見に来た」


リリアはそう言いながら、あと半歩だけ近づこうとした。

アルベルトは反射的に椅子の肘掛けを掴み、動揺を押し隠す。


「朝も見ただろう」


「朝見たら昼に見ちゃいけないの?」


「まだ午前だ」


「じゃあ朝二回目」


「…………」


理屈が通じない。


リリアはそんな夫の苦悩など知る由もなく、もう一歩近づくと、いつものようにアルベルトの肩へ腕を回そうとした。


その手首を、アルベルトが咄嗟に掴む。


「リリア」


「うん?」


掴んだ手首があまりにも細く、柔らかい。

その感触に気を取られ、アルベルトは一瞬だけ言葉を失った。すぐに表情を引き締め、低い声を出す。


「ここは本部だ」


「知ってる」


「俺は勤務中だ」


「それも知ってる」


「なら分かるだろう」


リリアは数秒考えた。

やがて紫の瞳をぱちぱちさせ、心底分からないという顔で首を傾げる。


「なにが?」


アルベルトは天井を仰いだ。


向かい側ではテオドールが微動だにせず書類を読んでいる。

ただし先ほどから一枚もめくられていない。


「……人前で必要以上にくっつくなと言っている」


「なんで?」


リリアは掴まれていないほうの手を胸元に添え、不満そうに唇を尖らせた。


「隊長としての体面がある」


「結婚してるの、みんな知ってるよ?」


「そういう問題ではない」


「私がアルのお嫁さんなのも?」


「知っている」


「アルが私の旦那さんなのも?」


「全員知っている」


「じゃあいいじゃん」


「よくない」


リリアの眉がわずかに下がった。

その表情を見た瞬間、アルベルトの胸に、ほんの少し罪悪感が刺さる。


だが、ここで折れてはいけない。

ここは軍本部なのだ。


彼は第一大隊長であり、部下の前では相応の振る舞いというものが―――。


「アル、私のこと好きじゃないの?」


「なぜそうなる」


思わず即答した。

扉の外から何かが倒れる音がした。


アルベルトは反射的にそちらを睨みつける。

リリアは気にした様子もなく、彼の手首を掴む手を見下ろした。


「じゃあ好き?」


「…………」


「アル?」


「…………」


「好き?」


「ここで聞くな!」


廊下の向こうで複数の足音が一斉に逃げていった。


アルベルトは額を押さえる。


テオドールはまだ書類を読んでいる。

何も聞いていないという顔で。

ただし同じ行に繰り返し視線が彷徨っている。


だからこそ余計に腹立たしい。


「つまり」


リリアは腕を組んだ。アルベルトの手から逃れた手首を、もう片方の手でさすりながら続ける。


「本部ではアルに触っちゃ駄目なんだね」


「そうは言っていない。節度を持てと言っている」


「分かった」


妙に素直だった。

アルベルトは嫌な予感を覚え、思わず彼女の顔を覗き込む。


「今日から本部ではアルに触らない」


「待て。なぜそう極端になる」


「だってアルが困るんでしょ?」


「だから、程度の問題で――」


「じゃ、お仕事頑張ってね」


にこっと笑ったリリアは、本当にそれだけ言うと踵を返した。


アルベルトは引き止めようと手を伸ばしかけたが、周囲の視線に気づき、慌てて拳を握り込んだ。


扉が閉まる。


静寂。


アルベルトはしばらく扉を見つめていた。


「……何だ」


視線を感じて振り返る。

テオドールがこちらを見ていた。


「いえ」


「言いたいことがあるなら言え」


「隊長がそう仰るのでしたら」


テオドールは書類へ視線を戻した。


「ご武運を」


「何のだ」



最初の一時間は快適だった。

実に平和だった。


リリアが突然窓から入ってくることもなければ、背後から抱きついてくることもない。

仕事中に髪を弄られることもなく、「アル疲れてる?」と眉間の皺を指で伸ばされることもない。


これこそ軍本部のあるべき姿だ。

アルベルトは非常に満足していた。


そう思い込もうとしながら、彼は無意識に何度も扉へ視線を向けていた。


二時間後。

廊下でリリアとすれ違った。


「あ、アル」


「ああ」


リリアは一瞬、いつものように手を伸ばしかけた。だが、すぐにその手を胸元へ引き戻し、アルベルトから半歩離れた。


「お仕事頑張ってね」


「ああ」


それだけだった。


いつもなら袖を掴む。

最低でも腕には触れる。

今日は何もしなかった。


アルベルトは三歩進んだところで、なんとなく振り返った。


リリアは兵士と楽しそうに話している。


「…………」


胸の奥に、説明のつかない苛立ちが湧いた。


まあ、いい。


三時間後。

中庭を横切ったところで、またリリアを見つけた。


何やら若い兵士たちに囲まれている。


「隊長夫人、これ見てください!」


「なにこれ?」


「新しい投擲訓練用の標的です」


「へえ。投げていい?」


「もちろんです!」


「どこ狙えばいい?」


「あの中心――」


ひゅっ、と空気が鳴った。


兵士が説明し終える前にリリアの手から放たれた訓練用短剣が、二十メートル先の標的の中心へ深々と突き刺さる。


歓声が上がった。


「すげえ!」


「さすが《白猫》!」


「もう一回お願いします!」


「いいよ」


リリアは楽しそうに笑い、兵士から次の短剣を受け取った。

非常に楽しそうだ。


アルベルトは足を止めた。


「隊長?」


後ろを歩いていたテオドールも止まる。


「……何でもない」


「そうですか」


「行くぞ」


「はい」


三歩進む。

アルベルトはまた振り返った。


リリアが兵士の肩を叩いて笑っていた。


その手が自分には触れないことを思い出し、アルベルトの眉間の皺が深くなる。


「…………」


「隊長」


「何だ」


「会議に遅れます」


「分かっている」



午後三時。


「隊長」


「何だ」


「先ほどから同じ箇所をご覧になっています」


「確認している」


アルベルトは書類から顔を上げずに答えた。だが、視線は文字を追っていなかった。


「四十分ほど」


「念入りに確認している」


「逆さですが」


アルベルトは黙って書類を回転させた。

テオドールも黙った。

沈黙が痛い。


「……副官」


「はい」


「何か言いたそうだな」


「滅相もございません」


「言え」


テオドールは羽根ペンを置いた。わずかに口元を緩めたように見えたが、アルベルトが睨むとすぐに真顔へ戻る。


「では」


テオドールは淡々と告げた。


「隊長夫人でしたら、先ほど食堂へ向かわれました」


「聞いていない」


「そうですか」


「俺は一言もリリアの居場所など聞いていない」


「はい」


「なぜ報告した」


「必要かと思いまして」


「必要ない」


「承知しました」


数秒の沈黙。


アルベルトは書類へ視線を戻した。だが、数秒もしないうちに耐えきれず、低い声で尋ねる。


「……誰といる」


テオドールが目を伏せた。


「必要ない情報かと」


「テオドール」


「兵士数名と」


アルベルトは椅子を引いて立ち上がった。


「巡回へ行く」


「食堂方面の?」


「本部全体だ!」



結局、リリアがアルベルトへ直接触れることなく夕方になった。


午後五時三十分。


「じゃあ私、帰るね」


執務室の入口から顔を出したリリアは、いつもと変わらない笑顔でそう告げた。


アルベルトは書類から顔を上げ、彼女の姿を見た。

今日一日、触れられなかったことへの妙な寂しさが胸に残っている。


「ああ」


「アルもあんまり遅くならないでね」


「ああ」


「じゃあね」


「ああ」


扉が閉じかける。

アルベルトの指が、机の端を強く掴んだ。


「リリア」


気づけば呼び止めていた。

白銀の髪が揺れ、リリアが振り返る。


「なに?」


「…………」


アルベルトは言葉に詰まった。

何を言うつもりだったのか、自分でも分からない。


ただ、このまま彼女が帰るのが妙に気に入らなかった。


「アル?」


リリアが不思議そうに首を傾げる。

その顔を見ているうちに、アルベルトは小さく息を吐いた。


席を立つ。

上着を手に取る。


「俺も帰る」


「え? もう?」


「今日の分は終わった」


実際には、終わらせた。

驚異的な集中力によって、最後の三十分で。


「テオドール」


「残務はこちらで処理します」


頼んですらいない。


「……すまん」


「いえ」


テオドールは穏やかに答えた。


「ごゆっくり」


「余計なことを言うな」


アルベルトはリリアの隣まで歩くと、そのまま廊下へ出た。


まだ兵士は大勢いる。

当然、視線も集まる。


リリアは宣言通り、アルベルトには触れなかった。

いつもなら自然に隣へ寄ってくるのに、今日は半歩ほど距離がある。


その半歩が、妙に遠い。


アルベルトは眉間へ皺を寄せた。

数秒迷ってから、隣を歩くリリアの手首を掴む。


「わ」


リリアが目を丸くした。


「アル?」


「帰るぞ」


「帰ってるよ?」


「……そうだな」


自分でも何を言っているのか分からない。

リリアが掴まれた手首を見下ろし、それからアルベルトの顔を見る。


紫の瞳が少しずつ楽しそうに細くなった。


「ねえ」


「何だ」


「触っていいの?」


「…………」


「ここ本部だよ?」


「知っている」


「人もいるよ?」


「見れば分かる」


「アル、隊長としての体面は?」


「うるさい」


周囲の兵士たちが一斉に明後日の方向を向いた。

誰一人として見ていないふりをしている。


が―――全員見ている。


「手、繋いでもいい?」


リリアが聞いた。


アルベルトは周囲を一瞥した。

誰もこちらを見ていないふりをしているが、耳だけはこちらへ向いている。


「……好きにしろ」


「ほんと?」


「ああ」


次の瞬間、手首を掴んでいたアルベルトの手に、細い指がするりと絡んだ。


指と指が重なる。


その温もりに、アルベルトの表情がわずかに和らいだ。


リリアは満足そうに笑った。


「じゃあ抱きついても?」


「それは帰ってからにしろ」


「けち」


「節度の話をしている」


「朝と同じこと言ってる」


「朝から一貫している」


そう言いながら、繋いだ手だけは離さない。

正門へ向かう二人を、第一大隊の兵士たちは極めて慎重に見送った。


やがて扉が閉まる。


「……副官殿」


ひとりが口を開いた。


「何だ」


「隊長、自分から手を取りましたよね」


「見なかったことにしろ」


「全員見ました」


「忘れろ」


「無理です」


「命令だ」



官舎へ戻り、玄関の扉が閉まった。

外の気配が完全に消えたのを確認すると、リリアは靴を脱ぐなり振り返る。


「アル」


「何だ」


「もう人いないよ」


「ああ」


リリアは両腕を広げた。

その仕草があまりにも分かりやすくて、アルベルトは思わず溜息をつく。


「……お前は」


「だめ?」


少しだけ首を傾げる。


その顔を見た瞬間、アルベルトの中に残っていた体面も規律も、少なくともこの家の中ではどうでもよくなった。


一歩近づき、その細い身体を抱き寄せる。


「わっ」


予想より強く引き寄せられたらしい。

リリアは驚いた声を上げたあと、すぐに嬉しそうにアルベルトの胸へ頬を寄せた。


アルベルトは彼女の背に腕を回し、昼間ずっと抑えていた感情を埋めるように、しばらく離さなかった。


「アル、我慢してた?」


「していない」


「ほんと?」


「ああ」


「今日ずっと私のこと見てたよ」


「見ていない」


「中庭でも見てた」


「巡回だ」


「食堂にも来た」


「巡回だ」


「執務室で書類逆さにしてたってテオが」


「……あいつ」


明日覚えていろ。


胸中で副官への処遇を検討していると、腕の中から小さな笑い声がした。

リリアが楽しそうに笑っている。


「アル、可愛い」


「その言葉は撤回しろ」


「やだ」


「リリア」


「でも嬉しい」


その一言で、アルベルトは黙った。

リリアは彼の胸元へ額を押しつけたまま、服をきゅっと掴む。


「私ね、アルにくっつくの好き」


「知っている」


「アルが嫌なら我慢するけど」


「嫌だとは言っていない」


「でも困るんでしょ?」


「……本部ではな」


アルベルトは少しだけ腕の力を緩め、リリアの顔を覗き込んだ。


「俺が言ったのは、場所を考えろということだ。お前に触れるなとは言っていない」


「難しい」


「何がだ」


「どこまでならいいの?」


「それくらい自分で考えろ」


「暗殺なら距離の取り方分かるんだけど」


「比較対象がおかしい」


「じゃあアルが教えて」


「……何を」


「本部でどこまでならいちゃいちゃしていいか」


「いちゃいちゃする前提を捨てろ」


リリアが声を上げて笑った。

アルベルトは呆れながらも、その身体を再び抱き寄せる。

今度は先ほどよりゆっくりと。


白銀の髪に頬が触れる。

朝から散々振り回されたというのに、腕の中に収まってしまえば、不思議なくらい落ち着いた。


「じゃあ家では?」


リリアが尋ねた。


「何がだ」


「どこまでくっついていい?」


「…………」


アルベルトは答えなかった。

代わりに、離れかけていたリリアの身体をもう一度引き寄せる。


「アル?」


「好きにしろ」


「ほんと?」


「ああ」


ぱっと顔を輝かせたリリアが、今度こそ遠慮なく首へ腕を回した。


「じゃあいっぱいくっつく」


「勝手にしろ」


「寝るまで?」


「ああ」


「寝てからも?」


「好きにしろ」


「明日の朝まで?」


「リリア」


「なに?」


アルベルトは一度黙った。

言う必要などない。

そんなことをわざわざ口にするような性格でもない。


だが、一日中自分に触れなかった妻が、今は嬉しそうに腕の中にいる。


それを見ていたら、ほんの少しくらいなら夫としての体面くらいは、捨ててもいい気がした。


「……今日はもう離れるな」


リリアが固まった。


アルベルトは言ってしまったことを自覚し、耳が熱くなるのを感じた。

撤回しようと口を開きかけたが、その前にリリアの腕がさらに強く首へ回る。


「アル」


「何だ」


「もう一回言って」


「言わん」


「ねえ、アル」


「言わん」


「もう一回だけ」


「うるさい」


「アルー」


「離れるなと言っただろう!」


その夜。


軍本部から遠く離れた官舎には、第一大隊長としての威厳も、規律も、体面もなかった。


ただ、嬉しそうに夫へくっつく元暗殺者の妻と、口では文句を言いながら、その妻を一度も離そうとしない夫がいるだけだった。



翌朝、午前七時四十分。


第一大隊本部へ出勤したアルベルトを見た兵士たちは、全員が妙に素早く目を逸らした。


「……何だ」


「いえ!」


「何でもありません!」


「おはようございます、隊長!」


不自然だ。

非常に不自然である。


アルベルトが眉を寄せながら執務室へ入ると、机の上に一枚の紙が置かれていた。


嫌な予感がした。紙を裏返す。


大きな文字で、


『祝・隊長、自分から手を繋ぐ』


その下には、びっしりと兵士たちの署名。


「…………テオドール」


「おはようございます、隊長」


「これは何だ」


「さあ」


「貴様の署名もあるが」


「筆跡を偽造されたようです」


「一番上にあるぞ」


「大胆な犯行ですね」


「テオドール」


「本日も良い一日になりそうです」


アルベルトの怒声が第一大隊本部へ響き渡るまで、あと三秒。


そしてその頃官舎では、夫を見送ったリリアが、ひとり上機嫌で朝食の皿を片づけながら考えていた。


今日は本部で、どこまでならくっついていいのか。

まだ答えは出ていない。

なので、とりあえず昼頃に本人へ聞きに行くことにした。


かちゃかちゃと鳴る食器の音に鼻歌が混じる。



第一大隊隊長の平穏は、本日も遠い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。