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入学したのに⑥
リオ・グラン・ティアラ。
同級生で入学試験を首席で合格。
学園内でも有名で、親が魔術協会という魔術師の行政的に管理をするところのお偉いさんの娘らしい。
「あ、おはようございます。リオさん……」
だが、その言葉に返答は返されず、今すぐに退けと無言で言っているようにも思える。
「わたくしが一から全部まで言わないとわからない?」
ユイは軽くため息をつき、立ち上がる。
「あら、あなたにしては素直ですね」
「直も何も、退かなかったらあなたうるさいじゃないですか」
「わたくしがうるさいですって!?」
「はい、うるさいです。一八〇デシベルくらいうるさいです」
「魔術も使えない愚民のくせに────」
怒りを露にしながら、辛うじて抑えている。
事の始まりは、生徒たちの噂からだった。
今期に入学してきた生徒の中で、試験を受けないで入学してきた生徒がいるという噂。
その噂の人物がユイであると判明するまで、半日と掛からなかった。
ユイはその噂について、馬鹿正直に肯定してしまった。
過去に例外として、受験なしで入学した人いる。
だが、その例外は元々大きな成果を国家レベルで出していた魔術師だけ。
ユイはそれに該当していないのにもかかわらず、受験なしで入学した。
結果、努力して入学した生徒たちに目の敵にされたのだ。




