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入学したのに⑦

結果、努力して入学した生徒たちに目の敵にされたのだ。

多くの生徒からの白い目や心無い言葉を投げかけられ続けた。

その結果、ユイは────

「私が愚民なら、リオさんはバッタですね」

「ば、バッタですって?」

「バッタは単体では、弱いですけど群れると公害になりますからね。故に迷惑です」

口が悪くなっていた。

「んですってぇええええええ!」

リオは手をユイに向けてかざす。

「どうやら、力ずくで黙らせた方が早そうですわね」

静かに魔法陣が浮かび上がる。

「あ、バッタが羽音立ててる」

「二度としゃべれなくしてあげますわ!」

「へー、そうですか」

ユイは少し、口角を上げる。

そして、ガシャンという音が食堂に響く。

ユイの前には、顔にイチゴジャムトーストを付けたリオが立っていた。

「トレイはちゃんと持っておいた方がいいですよ」

と、言う。

ユイは魔法陣に意識が集中していると思い、片手で震えながら持っているトレイをリオが被るように押し出したのだ。

「顔拭いた方がいいですよ。虫がたかりますよ?」

リオは怒りを抱き、顔を赤く染める。

「殺すっ!」

ユイは胸ぐらを掴まれ、グイッと引き寄せられる。

重い衝撃が頬を伝わる。

「殴ったぐらいで人は死なないよ」

繰り返される衝撃にただ、ただ耐え凌ぐ。

どうせ、誰にも助けてもらえない。

これが、魔術が使えないユイの唯一の足搔きだった。

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