↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/13

第8話

「一つ質問ガアリマス」

「何?」

「主人ヲ連レ戻シタ場合」

白い仮面の奥から、CL3-SC4がアムネリスを見る。


「記憶ハ復元可能?」

アムネリスは少しだけ目を伏せた。

「可能性はある」


「確率ハ?」

「分からない」

これは本当だった。

「女神の核が残っていれば、刺激する方法はある。

そこから記憶を呼び戻せるかもしれない」

「元ノ主人ニ戻ル?」


アムネリスは答えなかった。

CL3-SC4が顔を上げる。


「元ノ主人ニ戻ル?」

「……連れてきなさい」

「回答ニナッテイナイ」

「見つける前から心配しても仕方ないでしょう」

珍しく、CL3-SC4はすぐに返事をしなかった。


「行くの?」

「命令デスカ」

「いいえ」


「デハ」

「あなたが決めること」

スクラップボッツに自分で決めろと言う者は少ない。

彼らは命令されるために存在している。


CL3-SC4はメンディアの最後の記録を再生した。

決勝へ向かう直前。

彼女は振り返って囁いた。

「帰ったら、またね」

それだけ。

ありふれた言葉。

帰らなかった人間が残した、ただの言葉。


CL3-SC4は記録を停止した。

「行キマス」

アムネリスは目を細めた。

「そう」

「主人ヲ回収シマス」

その言葉に、アムネリスの表情がわずかに曇った。

CL3-SC4には判別できないほど小さな変化だった。


「……ええ」

彼女は言った。

「見つけられるといいわね」

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。