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エピローグ

「だから、なんでお前がいるんだよ?」


 僕は不機嫌な顔で塔夜を見た。

 僕はまだ拠点であった、与えられていた自室にいる。

 それというのも、まだ生活が出来る程のものを建てるにはまだ時間がいるからだ。

 復興を目指しながら、ここで生活している。


「お前は家、潰れてないだろ。帰れよ、名代」

「そう言うなって、俺とお前の仲だろ?」

「どんな仲だよ?」

「どんなって……なあ? 麻緋?」

「知らねえよ。俺に訊くな。来の機嫌が悪いのはお前の所為だろ、塔夜」

「なんで俺なんだよ?」


 僕は、頭を片手で抱えて溜息をついた。


「麻緋……お前だって立派な家があるじゃねえかよ……なんでまた僕の部屋に……」


 何故か麻緋までいる。


「あ? 悪いかよ?」

「いや……住むところがあるだろー……なんで帰らない?」

「帰ってるよ、たまにな」

「あ……そう」

「いいじゃねえかよ、来。俺がここにいたって」


 そうは言いながらも僕はこの空間が心地よかった。


「皆さん集まって何の話ですか? 随分と楽しそうですね」


 お決まりのように成介さんもやって来た。

 成介さんの後ろから悠緋が顔を出す。

 やはり僕の部屋は談話室のようだ。


 一度繋がった者との繋がりも、こうやってずっと繋がっていたいと思う事もある。


 ニヤリと笑って麻緋が僕に言う。

 その言葉に僕は、嬉しさを隠せなかった。



「相棒なんだからな?」

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