過去
作者、文章下手なんですよ。
学園で彼らの姿を見るたびに私は黒い感情に支配されていた。だから、距離の近い彼らに注意もした。
けれど、妹は彼から距離をとらなかった。彼もまた、そうだった。この行為を見ていた周りのものは私を怖い人を見るような目で見た。
私も彼のそばにいたかった。
なぜ、彼のそばにいるのは私ではないのだろう。
あるとき、私はこんな噂を耳にした。
カイルと妹がキスをしていた、と。
私は事実を確認することも怖くなり2人から距離を置くようになった。そして、婚約者は私じゃない方がよかったのにと思うようになった。
彼らから距離を置いていると、
「最近、君が遠いように感じる」
カイルがそう言ってきた。そりゃそうだ。物理的にも距離を置いているのだから。
なんだって、彼はこんなことを言うのだろうか。
期待してしまうではないか、まだ彼は私のことを好いてくれていると。
けれど、そんなことはない。私はもうわかっている。
私はそうですかと言うと理由をつけてその場を去った。
その後、また噂で今度は抱きしめ合っていたと聞いた。
もう、うんざりだ。
妹のマリアはとても可愛らしい。そして、社交的だ。けれど、それがよくなかったのかもしれない。マリアはカイル以外の婚約者がいる男性とも仲が良かった。もちろんその人たちだけではないが。
それもありマリアは虐められていた。私は兄のロイドにマリアを守るように言われた。昔から兄はマリアには優しかった。今回もそうだ。
兄さんは、私のことは心配してくれないんですね。
もう、独りよがりの自己嫌悪しか私にはなかった。
ある時、マリアがいじめを受けている現場を目撃した。いつもなら聞いたくらいだから慰めに行っていたが見てしまったなら守らなければいけない。
「私の妹に何かようかしら」
そういうと、マリアを囲んでいた御令嬢達は私に怯えるように言ってきた。
「この子が悪いのです。」
一応、私たちは公爵家に位置する存在だからいじめをするという馬鹿は正直、どうでもいいところだが今回はマリアも悪い部分はある。だから見なかったことにすると伝え逃した。
彼女たちの気持ちが私は少しわかるから。
妹は何故、流したのですかと私を睨みつけ泣き出した。そしてタイミングよく王子様が現れた。
「なぜ、マリアが泣いているのですか?」
カイルは当たり前のようにマリアを庇った。
おかしいだろ。いや、あんたの婚約者私だけど。
また、私が悪者になった。解せぬ。
そして、そのことが兄に伝わり兄に怒られ母や父からも責められた。
もう、正直どうでもよかった。
学園ではまた、噂が広がった。
マリアとカイルの恋仲だけでなく、姉がいじめをしていると。
馬鹿やろう。なぜそうなる。そして、私はいつしか平民の間で流行っている悪役令嬢の役割を担う存在のような扱いになっていった。
解せぬ。
カイルと私の溝は深まるばかりだった。
疲れた私はパーティも妹を行かせた。なんとなく、その方がみんな幸せになれる気がした。
けれど、不思議なことにカイルは必ず手紙をくれた。
会いたいと。話がしたいと。
都合がいい話だ。いざというときは信じてくれないくせに。私はカイルのことをもうなんとも思ってなかった。そして、そんなこんなで結局冒頭部分の私の悲しい人生幕降り時間が起きたのだ。




