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ep.28


後日、南が生徒会のみんなへ連絡を取ってくれて各々都合のいい時に部屋へ遊びに来てくれた。

もちろん風紀委員付きで。


会長からは俺は特に何もしてないと言われ、副会長からはありがとうございますと泣かれ、萊くんからはやった〜と抱き着かれ、最後に会えたのは真緒先輩だった。


「真緒先輩…」

「…久しぶり?」

「あ、はい…」

「ずっと…、会いに、来なくて…ごめん」

「へ!?いやいや!そんなこと!僕の方こそ迷惑かけて本当にすみませんでした」

「んーん、那月は…何も悪く、ないから…」

「………」

「話、あるって…聞いた」

「あ、はい。あの…よかったらこれを…」

「……?くも?」

「あ、いえ。あ、そうなんですけどそうじゃなくて、手紙です」

「……手紙?」

「はい、あの…。た、たくさん迷惑かけて心配させてしまったので皆さんに手紙書いたんです」

「……俺だけじゃ、ないんだね」

「…?はい、生徒会のみなさんと浅見くんたち三人にも」

「………そ」

「あの…」

「…ん、ありがとう」

「改めて助けてくれてありがとうございました、あと心配かけてごめんなさい。真緒先輩が居てくれたおかげで僕…」

「……もういいよ」

「…え?」

「だい、じょぶ…だから」

「あ、はい…」



どこか寂しそうな、でも少し嬉しそうな真緒先輩が何を考えているのか僕には分からなかった。



「真緒先輩…」

「……ん?」

「僕の部屋でよかったら、ゆっくりお茶しませんか…?」

「……いいの?」

「はい…!あの、もっと真緒先輩とお喋りしたくて…、だめ、ですかね…」

「いいよ」

「…!ありがとうございます!」



そんな話をしていると


――ピンポーン


「…?誰だろう」

「今日…誰か来るって、聞いてる?」

「いえ…」

「…俺が、出る」


そういいガチャッと扉を開けるとそこには風紀委員長が居た。


「…あれ?橘?」

「おや、高良?今日来てたの高良だったのかい?だから風紀委員が居たのか」

「……ん」

「伊奈瀬くんとは…、会えたみたいだね」

「橘は、なにしてる…?」

「見回り、かな。そのついでだよ」

「………」

「そう警戒しないでくれ、大丈夫だから」

「…ならいい」


「…あの」


恐る恐る、声をかけると二人の視線がこちらを向く。


「やあ、伊奈瀬くん。調子どうだい?」

「あ、はい。大丈夫です」

「そう、それは良かったよ。高良にいじめられてないかい?」

「!ま、真緒先輩はそんなことする人じゃないです!」

「ふふ、冗談だよ」


もう!っと遊ばれたことにぷりぷりしてると風紀委員長に笑われた。


「だいぶ調子戻ってきたみたいだね」

「…そう、だね」

「良かったよ、本当に」

「……ん」


二人が小声で話してることは僕には聞こえなかった。


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