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ep.27


「手紙、手紙かあ…」


あの後連絡をくれた親衛隊の子が南へとレターセットをいくつか届けてくれ、南からとびきり可愛いの選んでみたよ!と言われた。

そこにはお菓子の絵柄や花の絵柄、淡いカラーのものや、形が雲のようになったものまで様々なレターセットが届けられた。


「南の親衛隊の子、男だよね?なんでこんな可愛いの持ってるの」

「ぼ・く・の!親衛隊だからね」

「あ、そこ強調するんだ」

「ほら、那月くん好きなの選んで生徒会の人たちに書こう」

「うん、そうだね。じゃあこの雲の形は真緒先輩かなあ、ふわふわしてるから」

「なっちゃんの中で書記先輩ってそんなイメージなんだね?」

「この淡いカラーは副会長みたい、優しい感じがする」

「確かに副会長様はこんな感じかもしれないね」


なんて、お喋りをしながら皆へのレターセットを選んでいった。


「なっちゃん、書くこと決まった?」

「まずは、ごめんなさいとありがとうかな。あとはそうだなあって悩んでる」

「いっぱい悩みなよ、生徒会の人たちみんないっぱい悩んで書いてくれた手紙って分かったらすごく喜んでくれると思うよ?」

「そう、だといいなあ…」

「たくさん悩みたまえ!」

「浅見誰目線だよ」

「ねえ!なっちゃん!南が冷たい!」

「ふふ、仲良しさんだね?」

「「そんなことないから!」」

「ふふ」



お喋りもそこそこに、部屋へ戻り手紙の内容について考えていく。


(真緒先輩には助けてもらったから、ちゃんと…。副会長も泣かせちゃったし…)


会長へ、副会長へ、真緒先輩へ、萊くんへ――


1枚1枚丁寧に、丁寧に、手紙をしたためた。


そして、余ったレターセットを手に取り

入江くんへ、南くんへ、浅見くんへ

三人にもこっそりと手紙を書いていった。



渡すのは、会えた人に渡すことにした。


まずは浅見くんと南くんへ。


ガチャ


「あ、なっちゃん!どう?手紙かけた?」

「うん、書けたよ」

「そっか!よかったー!」

「那月くん渡すのはどうするの?僕たちから渡しに行こうか?」

「いや、僕が直接渡したい、かな…」

「そっか、分かった。生徒会の人たちと会えるように予定聞いてみるね」

「あ、ごめんね。ありがとう南くん」

「このくらい別に大丈夫だよ」

「あ、あのね二人とも…。良かったらこれ…」


恐る恐る、差し出した手元には浅見と南へ宛てた手紙があった。


「?? これ生徒会の人たちに渡すやつじゃ…?」

「あ!えっと、入江くん今居ないけど三人にもたくさん迷惑かけたので…、な、なんて言うか…お礼に…?」

「え、これ僕にくれるの?僕宛ての手紙?本当に?すっごく嬉しい!」

「なっちゃーん!めちゃくちゃ嬉しい!ありがとう!ね、ね!今読んでいい?」

「あ、や、それは…、僕が恥ずかしいので…部屋に戻った時に読んで欲しいな…」

「わかった!ありがとうね!」

「ふふ、喜んでもらえてよかった」

「喜ぶに決まってるよ!」

「本当に、すごく嬉しいよ。ありがとう那月くん」


二人に渡した後、あとから合流した入江にも渡すと泣くフリをしながら喜んでくれた。


「手紙、書いてよかった…」


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