ep.26
「風紀委員長、なんの話だったの?」
「ん?ああ、いやえっとねえ。なっ…「ちょっと!那月くんなんでもないよ、ただ気を付けてねって言ってくれただけだよ」そ、そうそう!そんな感じー?」
「……?そうなんだ、僕も早くまた学校行けるように頑張るね」
「焦らなくていいんだよ、僕たちがついてるから。ね?」
「うん、ありがとう」
「とりあえずは人と会う練習からだねえ、生徒会の人たちとも会えるようになるといいね?」
「そうだね、真緒先輩たちにはたくさん迷惑かけちゃったから…。謝りたいな」
「那月くん、そこは謝るじゃなくてありがとうって言うところじゃないかな?」
「え…?」
「もちろん心配かけてしまったから謝りたいって気持ちも分かるよ?ただ、生徒会の人たちはその言葉を望んでるのかなって思って。ごめんなさいって言われるよりもありがとうございますって言われる方が嬉しくない?」
「それは、そう…かも…」
「ね、だからさ謝るよりも感謝の気持ち伝えようよ。いっぱいいっぱいありがとうって伝えたらきっと喜んでくれると思うよ」
「そうだよね、南くんの言う通りかも…。僕、謝らなきゃって気持ちでいっぱいだった。迷惑かけちゃったからって…」
「うん、その時には僕らもそばに居れるようにするから心配しないでね?」
「うん、ありがとう」
自分ではどう言葉にしていいのか、ただただ申し訳ない気持ちが勝っていたから伝えたいと思った言葉は後ろ向きな言葉ばかりだったが、南の言う通りだなと納得した。
「あ!いいこと思いついちゃった!言葉にして伝えるのが難しいならさ、手紙とかどう?それならゆっくり考えられるし思ってることちゃんと書き出せるんじゃないかな?」
「浅見にしてはナイスアイデア」
「浅見にしてはってなんだよう!なっちゃん、どうかな?」
「それなら、出来そう…かも?」
「じゃあレターセット持って来なくちゃね、売店に売ってたっけ?」
「僕の親衛隊の子たちに聞けば可愛いのくれるかも、ちょっと待って」
そう言い、誰かへと連絡を取り出す南を眺めていると頬をツンツンされた。
「なっちゃんは手紙書くの得意?」
「えっと、どうだろう…。得意でもなく不得意でもなく…?」
「あはは、なにそれでもそっかあ。なっちゃんに手紙貰える生徒会の人たち羨ましいなあ」
「………」
(浅見くんたちにも書いたら、喜んでもらえるのかな…)
「なっちゃん?」
「あ、ううん!なんでもない、ごめんね」
「もーう!何謝ってんのー?悪いことしてないでしょ、このこの!」
「ふ、ふふ。浅見くんくすぐったいよ」
「ちょっと、なにイチャついてんの?」
「ははーん、南さては羨ましいんだな?俺となっちゃんの仲が…」
「そんな訳ないでしょ、馬鹿言わないでよ。浅見より仲良い自信しかないから」
「なにおう!」
「てか、親衛隊の子に連絡したらとびきり可愛いのありますよ!って。よかったね、那月くん」
「もらっちゃっていいのかな…」
「事情は説明したから大丈夫だよ、有難く受け取ろう」
「今度なにかお礼出来たらいいな」
「そうだね、その時はなにか一緒に考えようか」
「…うん!」
「俺蚊帳の外じゃんかあ…」
「はいはい、浅見も一緒ね」
「そしたら入江が」
「もう!みんな一緒ならいいんでしょ!?」
「さっすが南ー!」
「那月くんのためなんだからね」
「えっ、突然のツンデレ…」
「ふふ」
「那月くん笑わないでよ!」
「南くん、かわいいね?」
「…っ!そんなことないから」
ぷりぷりと怒る南を眺めてまたクスリと笑った。




