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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第三章

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139/165

黒の玉座会議 ― 十二魔導将、静かに集う

〈虚界・深淵層 第七階 “影鏡の間”〉


光のない空間。

ただ、黒い水面のような床が広がり、

そこに映るのは 世界各地に揺らぐ“影”の脈動。


その中央に――影で形作られた王座が一つ。


王座に腰掛ける者は、まだ姿を現さない。

ただ、声だけが響いた。


> 『……報告。』




その声に応じるように、

黒い霧が形をとっていく。



---


十二魔導将・第九位《凍哭の魔術帝》イスカリオス


白い氷像のように佇む魔族。

氷の翼は欠け、身体には深い斬撃跡が残っていた。


> 「……不死王。いや、今は ノエル と名乗るか。

 あれは未だ、剣を捨てていなかった……。」




声には焦りはない。ただ、静かな苛立ちだけが滲む。



---


十二魔導将・第八位《影喰の君》ヴェル=オルグ


黒曜の翼を持つ男、ヴェル=オルグは片膝をつき、静かに息を吐いた。


> 「……水の聖樹を護った“剣士”と“星槍の少女”。

 あれらは、ただの戦士ではなかった。」




イスカリオスが目を細める。


> 「ほう……『七星』か?」


ヴェル=オルグは淡い笑みを浮かべた。


> 「剣士は鋭い。“不死王”の影すら見る。

 だが……それ以上に――少女だ。」




霧が揺れ、彼の声が静かに響く。


> 「あの槍は、星を呼ぶ。

 まだ未熟だが、いずれ我らの障害になるだろう。」




イスカリオスは興味深げに言った。


> 「ならば、お前は何故殺さなかった?」


ヴェル=オルグは、ただ短く答えた。


> 「――面白いからだ。」


沈黙が落ちる。


> 「力とは、成熟し、燃え立つ時にこそ価値がある。

 あの少女と剣士は“まだ育つ”。

 だから、あえて生かした。」




そこへ新たな影――

冷たい声が空間に響いた。


> 『――戯れが過ぎるぞ、ヴェル=オルグ。』



霧が形を成す。


漆黒の法衣。

禍々しい六紋の魔眼。

息すら影に変えるほどの存在感。


十二魔導将・第三位


《災炎執行者》 バルグ=レメル


> 「世界は“均衡を取り戻そうとしている”。

 ……ならば、我らは崩すだけだ。」



黒炎が影鏡の間に燃え上がる。


> 『不死王レオン。

 その歩みが、再び“絶望”に変わるように。』




影は静かに笑った。


世界は、まだ何も救われていない。


いつもありがとうございます。また明日更新します。次回、帝都ヴァルハイド・夜の食堂

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