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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第三章

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136/165

帝国首都ヴァルハイド ― 炎の王都

〈帝国首都ヴァルハイド〉


レオンたちが城門をくぐると、

空気そのものが、ほんのりと熱を帯びているのが分かった。


街は赤い石畳と黒鉄の支柱で統一され、

家々や塔は燃える炎を象った装飾で飾られている。


高くそびえるのは、三本の巨大な溶岩煙塔。

地脈から上がる熱を逃がすための塔らしく、

その影は街全体にゆったりとした赤い揺らぎを落としていた。


街路には、帝国独自の工業技術による装甲馬車と

火の魔石で動く運搬車両が往来し、

商人たちの声と金属音がひしめいている。


アリアは目を輝かせる。


「……ここは“炎と機構の都”。

 帝国は魔導工学の分野で世界最先端よ。」


セリオはすでに汗だく。


「ぼ、ぼく、溶けそうですぅ……!」


イリナは街の光景を見て、めちゃくちゃテンションが上がる。


「いやぁ~~こういうの好きッ!!

 力で全部開拓しましたァ!!って感じの国だね!」


クラリス、涼しい顔で言う。


「……はしたなく感想を叫ばないでくださいません?」


「え~クラリスちゃん、余裕ないなぁ~?(にやにや)」


クラリスの笑顔が固まる。


レオンは苦笑しながら、周囲を観察する。


「……強い国だな。

 熱が、街そのものに宿っている。」



---


帝国の迎えにより、一行は皇立武装工房へ案内された。


炎の紋章が刻まれた装甲扉が開くと、

無数の武具・防具・魔術装置が壁一面に並んでいる。


ライゼン・ヴァルハルトが指示を与える。


「炎の聖樹イグニアへ向かう以上、

 装備は“耐熱・耐瘴気”仕様に改めねばならん。」


技師たちが一行に防具を採寸していく。



---


レオン(ノエル)


黒衣の外套はそのままに、

内側に耐熱繊維と魔術遮断布を重層する加工が施される。


技師長:「この繊維は“火山羊ヴォルケ・ゴート”の毛です。

 熱を逃がし、炎の瘴気に焼かれにくい。」


レオン:「助かる。」



---


クラリス


軽装のメイド服に、

可動域を損なわない薄型の冷却魔導板が内蔵される。


技師:「剣の動きを阻害しない調整にしております。」


クラリス、涼やかに微笑む。


「ありがとうございます。旦那様を守り通すために。」


イリナ、即座に対抗。


「いやいや!!守るのはウチだってば!?」


また火花が散る。



---


イリナとカイル


槍と大剣は、炎耐性付与の魔導刻印を追加。


イリナ「ふふっ、ますます燃えてきたネ!!」


カイル「(燃えていいのは武器であって僕じゃないんだけど……!)」



---


セリオ & アリア


セリオ → 体温保持の冷謝護符れいしゃごふ

アリア → 魔力に応じて反応する瘴気測定符


セリオ「生き返りましたぁぁ!!涼しいぃぃ!!」


アリア「便利だけど……これ、値段ものすごいわよね?」


技師たち「あれは研究用なのでノーコストです(真顔)」


アリア(帝国恐ろしい……)



---


宮殿前。赤い塔の影の下。


レオンは剣の握りを確かめながら言う。


「向かうは――炎の聖樹イグニア。」


クラリスは一歩前へ。


「旦那様、おそばを離れません。」


イリナはぐいっと前に出る。


「いや、ウチこそレオン様の隣ね!!!(元気)」


セリオ「また始まったぁぁぁ!!」


アリア「はいはい、歩きながらにしましょう。」


遠く、火山の空が赤く光る。


影はすでに息を潜めている。

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