帝国首都ヴァルハイド ― 炎の王都
〈帝国首都ヴァルハイド〉
レオンたちが城門をくぐると、
空気そのものが、ほんのりと熱を帯びているのが分かった。
街は赤い石畳と黒鉄の支柱で統一され、
家々や塔は燃える炎を象った装飾で飾られている。
高くそびえるのは、三本の巨大な溶岩煙塔。
地脈から上がる熱を逃がすための塔らしく、
その影は街全体にゆったりとした赤い揺らぎを落としていた。
街路には、帝国独自の工業技術による装甲馬車と
火の魔石で動く運搬車両が往来し、
商人たちの声と金属音がひしめいている。
アリアは目を輝かせる。
「……ここは“炎と機構の都”。
帝国は魔導工学の分野で世界最先端よ。」
セリオはすでに汗だく。
「ぼ、ぼく、溶けそうですぅ……!」
イリナは街の光景を見て、めちゃくちゃテンションが上がる。
「いやぁ~~こういうの好きッ!!
力で全部開拓しましたァ!!って感じの国だね!」
クラリス、涼しい顔で言う。
「……はしたなく感想を叫ばないでくださいません?」
「え~クラリスちゃん、余裕ないなぁ~?(にやにや)」
クラリスの笑顔が固まる。
レオンは苦笑しながら、周囲を観察する。
「……強い国だな。
熱が、街そのものに宿っている。」
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帝国の迎えにより、一行は皇立武装工房へ案内された。
炎の紋章が刻まれた装甲扉が開くと、
無数の武具・防具・魔術装置が壁一面に並んでいる。
ライゼン・ヴァルハルトが指示を与える。
「炎の聖樹イグニアへ向かう以上、
装備は“耐熱・耐瘴気”仕様に改めねばならん。」
技師たちが一行に防具を採寸していく。
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レオン(ノエル)
黒衣の外套はそのままに、
内側に耐熱繊維と魔術遮断布を重層する加工が施される。
技師長:「この繊維は“火山羊”の毛です。
熱を逃がし、炎の瘴気に焼かれにくい。」
レオン:「助かる。」
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クラリス
軽装のメイド服に、
可動域を損なわない薄型の冷却魔導板が内蔵される。
技師:「剣の動きを阻害しない調整にしております。」
クラリス、涼やかに微笑む。
「ありがとうございます。旦那様を守り通すために。」
イリナ、即座に対抗。
「いやいや!!守るのはウチだってば!?」
また火花が散る。
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イリナとカイル
槍と大剣は、炎耐性付与の魔導刻印を追加。
イリナ「ふふっ、ますます燃えてきたネ!!」
カイル「(燃えていいのは武器であって僕じゃないんだけど……!)」
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セリオ & アリア
セリオ → 体温保持の冷謝護符
アリア → 魔力に応じて反応する瘴気測定符
セリオ「生き返りましたぁぁ!!涼しいぃぃ!!」
アリア「便利だけど……これ、値段ものすごいわよね?」
技師たち「あれは研究用なのでノーコストです(真顔)」
アリア(帝国恐ろしい……)
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宮殿前。赤い塔の影の下。
レオンは剣の握りを確かめながら言う。
「向かうは――炎の聖樹イグニア。」
クラリスは一歩前へ。
「旦那様、おそばを離れません。」
イリナはぐいっと前に出る。
「いや、ウチこそレオン様の隣ね!!!(元気)」
セリオ「また始まったぁぁぁ!!」
アリア「はいはい、歩きながらにしましょう。」
遠く、火山の空が赤く光る。
影はすでに息を潜めている。




