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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第三章

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135/165

紅蓮の宮廷 — 皇女アメリアとの謁見

〈帝国首都ヴァルハイド〉

赤い石造りの城壁と、陽炎に揺らぐ黄金の尖塔。

その中心――炎を象徴する大宮殿〈クリムゾン・パレス〉。


ノエル一行と帝国使節団は、勝利報告と合同作戦協議のため、

皇室謁見の大広間へと招かれていた。


重厚な赤絨毯。

千の火灯が揺らめく天井。

そして玉座の階段を降りて立つ、一人の女性。


帝国第一皇女

アメリア・ヴァルハイド


白銀の髪を炎の紅で染めたような、鮮烈な美貌。

瞳には、鋭い知略の光と、燃えるような意思。


彼女はまっすぐノエルを見つめ、ゆっくりと歩み寄る。


> 「――あなたが“ノエル殿”ですね。」




ノエルは丁寧に礼を取る。


「帝国の地にて戦いの支援を許されたこと、感謝いたします。」


アメリアはその言葉を遮るように、彼の手を取った。


> 「礼など不要です。

 あなたは……“あの戦場でただの人ではなかった”。」




クラリスの笑顔が固まる。


イリナは(わかりやすく)眉が跳ねる。


セリオ(小声) 「ひぃ……また火種ですぅ……」


アリア(察して胃を押さえる) 「また、です……」



---


「ノエル殿。

 エンクレイブを斃した、その力。

 私は理解しています。」


彼女は声を落として囁く。


> 「――帝国は、英雄を求めています。」




ノエル「……英雄ではありません。私はただ、必要に応じて剣を振るっているだけです。」


アメリアは微笑する。


> 「それを“英雄”と呼ぶのです。」




クラリス、すぐ横から優雅に割り込む。


「申し訳ございません、皇女殿下。

 旦那様は“旅の画家”でございますので。」


「……旦那様、ですか。」

アメリアの瞳がわずかに細くなる。


イリナ、にやりと前へ。


「うんうん! ノエル様はウチらの“仲間”なんで、

 勝手に連れて行くのはムリだヨ、姫さん!」


アメリア、笑顔のまま微笑む。


> 「賑やかな方々ね。

 ――でも、私は“求めたものを手放さない主義”です。」




空気が、わずかに軋む。



---


アメリアはライゼンに目配せし、

ライゼンは羊皮紙の封を解いた。


「明朝より――ノエル一行は、帝国軍第一炎兵団と同行し、

“炎の聖樹イグニア”にて合同封印調査を行う。

皇命です。」


イリナ「よーし!いよいよ本番じゃん!」


クラリス「旦那様、体調は十分に整えておかれますよう。」


セリオ「ぼく、いまから緊張で胃が……」


アメリアは、最後にもう一度だけノエルへ視線を向ける。


> 「ノエル殿。

 あなたが何者であれ――

 炎の聖樹で、真価を見せていただきます。」




ノエルは静かに頷いた。


「……見せよう。

 影に抗う“意思”を。」


紅蓮の宮廷に、緋色の風が吹き抜ける。


そして――

次なる戦いは、聖樹の胎動する火山地帯へと幕を開ける。

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