第3話 味を継ぐ者
「たいしょーけんのふよ?」
確かにそう聞こえたが、結局なんのことなのか分からなかった俺は気にせず、また岩場を彷徨うことにした。
「ちょうど良い腹ごなしになるな〜」
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随分前に腹ごなしの散歩と言った自分を張っ倒したい。
「相当な距離を歩いたぞ…また腹減ってきたなぁ…」
???「スキル保持者の空腹を感知、格闘スキル 大勝拳のサブスキルを発動しますか?」
「ん!?山◯さん…いや神様といた時に聞こえた声だ!どこかに人がいるのか?」
俺は周囲を見渡したが、案の定岩だらけで人の気配は感じなかった。
???「スキル保持者者の空腹を感知、格闘スキル 大勝拳のサブスキルを発動しますか?」
「おい!!!隠れてるなら返事をしろ!!!!」
思わず怒鳴ってしまうが、また無機質な声で
???「スキル保持者の空腹を感知、格闘スキル 大勝拳のサブスキルを発動しますか?」
「うるさい!!!勝手にしろ!!!!!」
???「スキル保持者の承認を検知、大勝拳 サブスキル 〈始まりの麺〉発動。〈始まりの麺〉発動に伴い、アシスタントを設定します。アシスタントを指名してください。」
「ここには俺しかいねえよ!!!」
???「サブスキル〈始まりの麺〉ワンオペレーションを設定します。」
エラー:〈始まりの麺〉はワンオペレーション不可です。
周囲に存在する生命体をアシスタントに設定いたします。
周囲100m、生命体:大勝拳 スキル保持者…生命反応無し
周囲200m、生命体:大勝拳 スキル保持者…生命反応無し
周囲300m、生命体:大勝拳 スキル保持者…生命反応無し
周囲400m、生命体:大勝拳 スキル保持者…生命反応無し
周囲500m、生命体:大勝拳 スキル保持者…生命反応無し
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「おいおい誰もいないのか…」
俺は虚空に響く無機質な声に意味もなく反応した。
周囲50km、生命体:大勝拳 スキル保持者…生命反応無し
周囲150km、生命体:大勝拳 スキル保持者…生命反応無し
周囲200km、生命体:大勝拳 スキル保持者…人虎種…
(俺以外に誰かいるのか!?というか東京-福島間ぐらいで何もいないのか…って周囲だから相当な範囲だぞ!?俺とそいつぐらいしかいないのか!?)
???「生命体を検知、自動設定にて検知した生命体をアシスタントに設定、承認フローに従い、対象者の承諾を得ます。」
対象者に接触中…………要求がタイムアウトしました。
対象者に接触中…………要求がタイムアウトしました。
対象者に接触中…………要求がタイムアウトしました。
対象者に接触中…………要求がタイムアウトしました。
対象者に接触中…………要求がタイムアウトしました。
対象者に接触中…接触成功…
アシスタント設定の承諾を得ます…対象者の承認を検知
アシスタント設定…設定成功!
???「〈始まりの麺〉発動条件を満たしました。
人虎種 アイカをアシスタント召喚します。」
辺りに柔らかい魚介の薫りが立ち込め、湯気の向こう側に人影のようなものが見えた。




