38-02.カリオ神殿跡地復活(2)
ついでにプルエクサの様子も聞いておく。
プルエクサに出てきてもらう必要は今のところ無さそうではあるが、怪我をした竜が存在する場合、トルテラの行動が変わる可能性は十分に高い。
怪我が酷いようだと、先にプルエクサの方に行く可能性がある。
トルテラの動きを推測するために、情報として押さえておく必要がある。
そう考え、リナが聞く。
「イグニス、プルエクサはどうだ?」
「今は無理じゃ。わらわの本体が来られるなら、あやつも通れるじゃろう。
傷が治れば来るじゃろ」
イグニスは、怪我が治ればこちら側に来られるようになると言うが、
もちろん、そんなことはわかっている。
プルエクサに十分な大きさの竜の巣が無いから傷が治らないと言っていたのだ。
「以前、大きな巣が無いと、傷が治らないと言っていただろ」
「それがのう、回復しはじめたのじゃ」
トルテラ不在の状況で城壁のストーンサークルを守るため、プルエクサが、ちゅうかまんと戦った。
その際に負傷し、その怪我が悪化していると聞いていた。
以前は、トルテラが戻って大きな神殿を作らないとプルエクサは治らないと言っていたような気がする。
それにしても、トルテラが戻る前から回復するなら、プルエクサの怪我が原因で戻ってくるわけではないように思える。
「トルテラが戻ってないのに治るの?」
「回復しておる。わらわは大きな巣が無いと治らぬと思って居った。
【山のような女・プルエクサ】自身もそう思って居った」
これはイグニス自身の予想から外れていたので仕方が無いのだが、
神殿が復活した時点で、プルエクサの傷は快方に向かっていた。
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女たちは予想が外れたので、ちょっと考える。
トルテラの特性を知っていればわかることだが、【ちゅうかまん】との戦闘が
原因の怪我でプルエクサに命の危機が訪れるなんてことは当然あり得ない。
トルテラが不在だったために、代理でプルエクサが戦うことになったのだ。
それで命の危機が訪れたら、トルテラはどんな手段を使ってでも助けるはずだ。
プルエクサを救うために、この世界に戻ってくるかもしれない。
そう思っていたのに、トルテラが戻る前から回復方向に向かっている。
同じ回復方向に向かっているという状況であっても、
”危険な状況まで来ていて、回復に向かい命の危険の回避できた”という場合と、
”行動可能なレベルまで回復する”のとではだいぶ差がある。
エスティア達には、対ちゅうかまん戦直後のプルエクサは怪我というほどの怪我をしているようには見えなかった。
せいぜい軽傷だった。
ところが、その後悪化したと聞き、それ以来姿を見ていない。
現在どの程度なのかは、エスティア達は全く知らない。
「どのくらいで治るの?」
「治り始めれば大した傷ではない」
傷が悪化して弱っているようだったので心配していたが、幸いにも、そこまで悪化が進んだわけでは無かったようだ。
このいい方であれば、重症ということは無いのだろうが、竜がどのくらいの期間で回復するのかを知らない。
聞き方を変える。
「こっちに来られるようになるまで何日くらいかかる?」
「10日では無理じゃろうな」
しばらく治らなかった怪我だ。
治るのには、それなりの期間が必要かと思うが、そうでもなかったようだ。
想像するほど極端に長い期間では無いが、そのペースだと、ランデル攻めが始まる前に出てくるのは難しいかもしれない。
今だって、連絡が届いていないだけで、既にランデル攻めが始まっている可能性も有るくらいだ。
元々プルエクサが近日中に現れなければならないということは無い。
竜が姿を見せるだけで良いので、プルエクサである必要はない。
ここしばらく竜がこちらの世界に姿を見せていないため、こっちに来ることができないが知られている可能性が有る。
だから、竜がこちらの世界にいつでも来られることを見せつけるだけで十分な脅しになる。
うまく行けばランデル攻めが始まる前に止めることができる可能性が有る。
対ちゅうかまん戦で戦いに出たのはプルエクサだが、ハスクバハル側から見れば、ディアガルドでもプルエクサでも大差無いはずだ。
どちらにしろ、人間が戦えるような相手ではない。
だから、1頭で良い。
1頭で良い……のだが、それを誰にするかという問題はある。
2頭であっても構わないが、仲が悪いのだ。
とりあえず、ディアガルドに来てくれるよう、リーディアが頼んでみる。
「ディアガルドは来てくれるんだろうな」
※これって頼む態度ですかね?
リーディアの言葉を聞くと、さすがに女たちも、このいい方で問題は無いのか?と少々の疑問を持つ。
……が、当のイグニスは特に何も感じていないようだ。
それどころか、むしろ乗り気に見える。
「妾が来れば、ランデルが攻められないのじゃろ?
それであれば本体で来よう」
イグニスは、竜が姿を見せる意味をよく理解していた。
イグニスとディアガルドの精神は1つ、イグニスが本体で来ると言えば、ディアガルドの体で来ると言っていることになる。
ディアガルドが来れば、ハスクバハルも諦めるだろう。
「まあ、どちらにしろ私はランデルに行く」
「私も行こう。皆も後から来てくれ」
リーディアとリナは、ディアガルドが来るかどうかと関係無くランデルに行く。
残りの者は、ディアガルドが出れば行くことができる。
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すると、何かを悟ったような顔でイグニスが立ち上がる。
「わらわはもう帰るでの」
※単に、もう菓子を食べ終わったので用は無いと言っています。
「おお、わらわ、なんかあったら知らせに来てくれ」
「わらわのことを、わらわと呼ぶな! このたわけが!」
イグニスは暴言を吐きつつ帰る。
基本的には神殿跡地が復活したことを伝えるついでに菓子を食って帰った……だが、今回は有用な情報を残していってくれた。
トルテラは、ディアガルドともグリアノスとも接触していないのに神殿跡地の力が強まっている。
そして、リーディアとルルに生えた謎の毛。
リーディアは、この毛と神殿の力が強まっていることには何らかの関係があると考えていた。
※リーディアは、謎の毛はおっさんとの絆が深まったことを表す印だといいなと思ってます。
竜の巣は、竜がつがいで作るもの。
ところが、トルテラは以前、エスティアと神殿跡地を作ったことがある。
人間の女とでも神殿を作れる可能性があるのだ。
そのうえ、竜の毛と思われる、謎の”見えないけど触れることができる毛”がリーディアとルルに生えた。
おそらく、この毛の生えた女に釣られてトルテラが帰ってくる。
つまり、リーディアに会うためにトルテラは帰ってくる……とリーディアは解釈した。
理由は、リーディアが、それを望んでいるからだ。
※あの神様は、こういう女は嫌いですが、嫌いでも効果はあります。
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イグニスが帰ったので、今度は、シートに話を聞く。
シートは油断しているとすぐに去ってしまう。
そして、なかなか現れない。
リーディアはシートに話を振る。
「スワレンは北ハスクバハルに行ってたそうだな」
ハスクバハルにケンカを売った本人がスワレンなのだ。
普通に考えたら行けるわけが無いのだが、スワレンなら行く。
行った結果何かが起きただろうと思って、それを聞いたのだ。
シートも隠すつもりは無いので、あっさり答える。
「ええ。ジョシュアを連れ帰るみたい」
スワレンは情報を得るためにハスクバハルに行った。
そして無事に帰ることができた……だとして、ジョシュアを連れ帰る意味があるか?
ラハイテスは、ジョシュアを国外に避難させたかったから行かせた可能性が高い。
その意図はスワレンも分かっているはずだ。
「なぜだ?(なぜジョシュアを連れ帰るのだ?)」
そう聞くと、シートはあっさり答える。
「ジョシュアは、ランデルに急いで戻りたがっていたから」
リーディアは知っている。
ラハイテスは、ジョシュアを安全な場所に避難させたかったのだ。
スワレンも知っているはずだ。
多少の問題があっても、連れ帰らないと言う選択ができるはずだ。
「何か問題が起きた……或いは、ジョシュアがランデルに滞在していなければならない
理由ができた……いや、ランデル攻めが起きないことが確定したのか?」
「スワレンだってわかっているけど、断れなかったのよ。
ジョシュアが戻ることを望んでいて……」
スワレンは人情に厚い人物だ。頼まれたら断れない。
だが、死ぬ可能性が高く、ランデルに居ても足手まといになるだけの存在を連れ帰るだろうか?
ジョシュアに気を遣う余裕はない。
……となると、何か勝算があるのか。あるいは単なる人情。
スワレンは脳筋だ。
まあ、状況は理解できた。
これではますます、ランデルに行かないわけにはいかない。
「ランデルに行く。シートも行くのか?」
「私は好きにさせてもらうわ」
まあ、つまり行くのだろう。
ここで1つ、けしかけておく。
「グリアノスがランデルに行くことはできるか?」
「それはわからない。
こっち(人間の世界)で遠出するとは思えないけど。
聞いてみても良いけど、もし行くなら、
それなりの報酬を求められると思うけど?」
これは、純粋な回答だった。
シートは伝言はできるが、グリアノスがなんと言うかはわからないから。
「ランデルには、ディアガルドか、グリアノスのどちらか片方に来てほしい」
頼むことはできると思うが、何かしら餌が無いと面倒がって出てこない。
グリアノスは人間のいる世界が好きではないのだ。
「それなりの報酬が用意できるということね?」
「私には報酬は用意できない。だが、トルテラはランデルに出現するのであろう?」
これは、本当にその通りで、トルテラが現れたときに、その場に居た方が印象が良い。
そして、役に立つところを見せれば、グリアノスが一気に有利になる……と考えるのは
目に見えている。
ただし、トルテラがいつ現れるのかはわからない。
タイミングが分かっていればグリアノスは動く可能性が高いが、わからないと出てこないかもしれない。
「そうね。まあ、伝えておくわ。どう動くかはわからないけれど」
「そうだな。成り行き任せだ」
「そう。じゃあ、私は帰るわ」
「え? もう帰るの? 私のお母さんは?」
「キャゼリアは、ライゼンと一緒にダルガノードに戻ったはずよ」
「何か言ってた?」
「石が読めなくて悔しがってたけど」
「あ、ああ、そうなんだ……」
ルルが聞いたのはそういう話では無かったのだが、まあ仕方が無い。
ルルがお母さんと呼べば、基本はシートのことなのだが、シートに私のお母さんと言えば意味が通じる。
生みの親のキャゼリアだ。娘を放ってあちこち自由に動き回っている。
※とルルシアさんは思ってますが、普通に仕事で行ってるだけです。
娘を放って行くのは事実ですが。
……………………
シートが去ると解散になる。
女たちも、別行動になる。
「リーディア、リナ、私たちも、なるべく早く追いつくから」
「俺も先に行きたかったな……」
「すまんなアイス、今度は誰も誘拐されないように来てくれ」
「わかってるよ。あのとき、俺はルルがさらわれないように見張ってたんだよ」
「ああ……ごめんなさい。私のせいで……」
※エスティアさん、意外にちゃんと謝るんですね。
前回2つにグループ分けしたとき、後発のエスティアが誘拐された。
結果的には、ヨコハマの呪いの女と接触することができたのだが、
城下町視点では、エスティアは一時消息不明だった。
※すぐにイグニスが居場所を知らせてくれたので、数日で済んでいます。
……………………
……………………
後発の4人が残っていた。
今回は、前回先発だったテーラも含め、エスティアとテーラとアイスとルルの4人が後発になる。
エスティアは、今まで絶対逃がさんという感じで引き止められていたが、カリオ神殿跡地の力が復活し、トルテラがランデルに出現する可能性が高いことが知られると、今度は急にランデル行きが決まった。
城下町は、エスティアが町の代表だと思っており、町の代表であるエスティアがトルテラ本人を連れてくるか、トルテラの子供を残してくれないと困る。
なので、送り出すしか手が無い状態だった。
エスティアはウグムの聖人であるという自覚はあるし、ウグムの聖人が城下町にとって特別な存在であることも知っている。だが、神様の子をこの地に残す使命があるとは考えていなかった。
「神様の子を連れ帰れって、そんなこと言われても……」
エスティアが困ってぼそっと言った言葉にテーラが反応する。
「トルテラは私に会うために戻って来るんだよ?」
エスティアは、けっこう真面目に悩んでいるのに、テーラが妙なことを言った。
謎の毛が生えたルルやリーディアに会いに来ると言うならわかるが、テーラに会いに来る理由が急に発生したようには思えない。
エスティアは、とりあえず無視する。
「…………」
だが、テーラは同じことを再度言う。
「トルテラは私に会うために戻って来るんだよ?」
それを見ていたルルが助け船を出す。
「でも、ほら、神殿の力が強くなったじゃない?
あれって、私とリーディアに毛が生えたからかな?って思うの」
エスティアも、口にしなかっただけで、そう思っていた。
だが、ルルがそれを口にした途端、テーラの表情が変わる。
ルルは身の危険を感じた。
「アイス、ねえ、ちょっと、テリシアなんとかしてくれる?」
すると、アイスはよりにもよって、ここでこんなことを言った。
「俺にも、あの毛生えないかな?」
すると、テーラが言う。
「トルテラは、私に会いに来るの!」
そして、なぜか、ルルのパンツを脱がそうとする。
「えー、ちょっと、やめて、本当に、ねえ、ちょっと」
ルルはアイスに助けを求め縋りつく。
するとアイスが言う。
「ルルはもう生えてるから調べなくてもいいだろ」
すると、今度はテーラがエスティアに襲い掛かる。
「え、ちょっと、なんで? え? テーラ、やめてったら」
アイスは、あまり真剣ではないけど、なんとか多少盾になってくれる。
その間に、周りで見ていた兵たちが、テーラを捕獲して連れていく。
「テーラ様、こちらへ」
「トルテラは私に会うために戻って来るの!!」
…………
妙な空気が流れる。
結局テーラの根拠が何であったかのかは不明だった。
エスティアは、服が乱れているし、暑いしで、ひとまず一回上半身裸になる。
「この服でもみ合いしたら暑くて……」
「ごめんね。私が近寄るとますます酷くなると思った」
ルルがそう言ったが、それはエスティアにも理解できる。
テーラは一番小さいのに、ルルはそれ以上に弱い。
ああなったテーラに抵抗するのは難しい。かえって邪魔になる可能性が高い。
「いいわよ。わかってる。それよりアイスよ、」
「ああ、ごめん。でも、ルルは毛が生えてるんだから調べても意味無いと思って」
まあその通りではあるのだが、そんなに急に毛が生えたりはしない。
「そんなに急に生えるわけないでしょ」
エスティアがそう言ったとき、アイスが言う。
「ここ、ここ生えてる、これ、ここ、ここ」
毎回同じように、背中をぺたぺた触って確認していた。
今暴れて汗かいてるので、べたべたな背中を、ちょっと嫌だなと思いつつも触って確認していたらあったのだ。
「ええ? ……あ、あれ?」
背中よりは腰に近い位置。パンツ下ろさなくても触れる場所に有った。
「え? さっきまで無かったよね?」
「うん、さっきは無かったと思う」
「うーん、これ、生えかけかも。毛が短い。でも、エスティアは短いのかな?」
「どうかしら?」
エスティアは、リーディアとルルに毛があるのを知った時、それほど大きなショックは受けなかったが、実際生えると少し感慨深いものがあった。
トルテラは、そう長い期間人間の世界に滞在しない可能性が高い。
今更、こんな毛が生えるのには何か特別な意味があるような気がしてくる。
……………………
……………………
一方でそのころリナは出発準備を整えていた。
石も持っていく。
相談したわけでもないが、石はリナが持ったままだった。
この石を持ってランデルに行けば、ラハイテスかカタイヤが石を読めるかもしれない。
そう考えていた。
今日は石を読んで十分疲れていた。
それでも気になって、石を触ってしまう。
そのとき、何かが見える。
……………………
トルテラが戻ってくるとき、妻の形見を持ち帰る。
その妻の形見を、リナがラハイテスに渡す。
「約束の品だ」
「すまない感謝している」
……………………
あのとき見えたシーンだ。
※”36-35.リナとヨコハマの呪いの女(25) トルテラに助けられた兵たち(4)”
なぜだ?
リナがカバンに入れたものとは別のものだが、やはり、小さなものに見える。
チラッとしか見えなかったが、箱の大きさを考えると、かなり小さなものだ。
あのときは大きさ的におかしいと思ったが、ベスが股の布と呼んでいたものと同じかもしれない。
”約束の品”? リナは約束などしていない。
その上、トルテラが持ち帰った妻の形見をラハイテスに渡すなどあり得るだろうか?
ランデルでラハイテスに聞く必要がある。
……………………
……………………
そのころ、森は大騒ぎになっていた。
大芋が大繁殖して大変なことになるのが目に見えていた。
このままでは収穫不能になる。
既に間引く作業がはじまっていた。
今まで植えてたものを、今度は間引くという。
意味は分かるが、一生懸命植えたのが無駄な作業になる。
カリオ神殿が消滅した前提で大芋を植えた。
その状況でカリオ神殿が復活したら、大芋の実が地下で絡まって掘り起こすのが困難になる。
無理に収穫した傷物は遠方まで輸送できない。
大芋畑拡張に従事していた人々は今度は、間引きに回される。
作業に対しては不満はあったが、その表情は緩んでいた。
森の神様が戻ってくるのだ。
……………………
……………………
翌日、リーディアとリナが出発しようとしているところに、イグニスが来たという知らせが入る。
イグニスを捕まえて話を聞く。
「城壁下のサークルは、明日あたりになれば、本体が出てこられるようになる。
じゃが、サークルから離れられん。
サークルから離れた隙に閉じ始めたら帰れんようになるからの」
つまり、サークルは徐々に回復し、明日の時点でディアガルドがこちら側に来ることができるようになるが、どこかに行くなら、行って戻ってきたときに、まだディアガルドが通れる隙間が空いてるくらいで無いと駄目だと言っているのだ。
「何日かかるのだ?」
「開くのに10日かかれば、閉じるのにも5日はかかる。
ランデルは5日で往復できる」
※開くのに10日かかれば、少なめに見積もっても閉じるのに5日はかかる。
これは計算というよりは勘に近いので、イグニスさんにも答えが出せるのです。
「ランデルを知ってるのか?」
「一番大きな竜が現れると言うたではないか」
確かに言った。だが、イグニスは以前はランデルを知らなかった。
今まで知りもしなかった場所に下見に行ったのだ。
これは期待できる。
「トルテラはおそらくランデルに出現する」
「故に行ってきた。5日で往復できるのじゃ」
「明日には、ディアガルドが城壁下に出てくることはできるのだな?」
「それはできるじゃろ」
「では、こちらに来られるようになったら、短時間でも良いから姿を見せてくれ。
その時間に合わせて、見物人を集めておいてくれ。私たちは先に行く」
1日待てばディアガルドが現れたことを確認できるのだが、一刻も早くランデル入りしたい理由があった。
最新の情報では、ハスクバハルの先鋒が明日、明後日にも到着し、いつ開戦するかわからないような状況になっていると言うのだ。
残りの女たちも、ディアガルドの出現が確認されたらランデルに向かう。




