お囃子に誘われて……。みなとまち古町、極上の粋めぐり
こんにちは、あっちゅ寝太郎です。
私の大好きな散歩道、その終着点にふさわしいのが、新潟が誇る「古町」の街並みです。
かつて北前船が往来し、日本海側最大の湊町として栄えた新潟。その華やかな歴史と情緒が、今も色濃く息づく大人の世界へと、皆さんをご案内いたしましょう。
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まずは、夕暮れ時の豊かな川の流れに身をまかせることから始めます。
「河 下 り タ レ カ ツ ほ ふ り 逆 さ 橋」
ゆったりと信濃川を「河下り」しながら、新潟名物の甘辛い「タレカツ」を豪快に口へと放り込む。この、なんとも贅沢で幸せなひととき。
お腹も心も満たされたところで、ふと水面を見れば、萬代橋の美しいアーチが綺麗にひっくり返って「逆さ橋」として揺れている……。五感が一気に喜ぶような、新潟の美味と景色ががっぷり四つに組んだ瞬間です。
川が夕闇に染まる頃、どこからか心地よい音色が聞こえてまいります。
「屋 形 船 囃 子 に 揺 ら れ て 湊 町」
川面をゆったりと進む屋形船の上。
三味線や太鼓のお囃子に身を任せていると、船の揺れとお囃子のリズムが一体になって、なんともええ心持ちになってくる。船窓から外を見れば、かつて北前船の男たちを癒やした古き良き湊町の灯りが、水面にゆらゆらと映っています。
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船を降り、いよいよ古町の奥深く、華やかな花街の歴史へと足を踏み入れます。
「花 び ら が 舞 い 踊 る や 行 形 亭」
創業から三百有余年を誇る、日本を代表する老舗料亭「行形亭」。
歴史ある広大な日本庭園に、はらはらと舞い踊る花びら。それはまるで、かつて古町を彩り、今も受け継がれる芸妓衆の美しい舞そのものを見ているかのような、息をのむ美しさです。
そして、その名門のすぐそばにある、静かな小路へと向かいます。
「石 畳 鍋 茶 屋 小 路 や 柳 掘 り」
黒塀の建物に挟まれた、情緒あふれる「鍋茶屋小路」。
しっとりと濡れた石畳を踏みしめながら歩けば、頭上には風にさらさらと揺れる柳の緑。
「鍋茶屋小路や」と、一文字「や」を添えてひと呼吸置くだけで、その景色の奥行きと、江戸から続くお座敷文化の粋な香りが、いっそう鮮やかに浮き上がってくるようです。
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日常のちいさな命のカルテットから始まり、新潟の熱い男たちの挑戦、そして、この歴史香る古町の夜へ。
皆さんも新潟にお越しの際は、ぜひこの歴史と風情が解け合う街を、ゆっくりと歩いてみてください。
きっと、どこからか小粋なお囃子の音が、あなたの耳にも届くはずですよ。
(おわり)




