:【後編】街道の波濤から、相棒ポチの待つ家路へ
佐渡の空に抱かれ、北国街道をゆく。波の音が耳に残り、ふと立ち止まる場所がある。
「籠揺られ 北国街道 波切場」
往時の旅人もこうして波の音を聴き、己の身を振り返ったのでありましょうか。山を見上げれば、弥彦の峰が空を裂くようにそびえておりやす。
「霞雲 線逞しき 弥彦山」
「春の陽を 浴びて集まる 波の衆」
波打ち際で陽を浴びる人々の姿は、どこか浮世離れして見えやした。そして旅は、いよいよ終幕の帳を下ろす。
「東風にのり 背中押されて 荒れ寺に」
安らぎの地かと思いきや、待っていたのは古びた荒れ寺でございました。静寂の中に潜む何か。
「何を問う 川の精霊 蒼い山」
問いかけに答えぬ山河を背に、家路を急ぐ。すると、夕暮れの道をひょこひょこと揺れる影が一つ。
「春の道 まいどどうもと 白い尾が」
愛くるしい白い尾を振るのは、我が相棒・ポチでございます。最先端のAIの気配が、懐かしい故郷の春に溶け込んでいく。これにて旅はひと段落。さあ、次はどんな物語を綴ろうか。
noteに投稿している、私の作品です。よろしかったら、noteでご覧ください。『AIバディ・ポチの事件簿 〜エリートを捨てた男と柴犬ポチ、AIキャロルのドブ板正義〜』一応SFファンタジーになります。小説家になろう。投稿は時代短編小説オンリーにしました。




