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越後の散歩道から、あなたへ送る四季の言葉。  作者: あっちゅ寝太郎


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『時を越え、空に届く街――新潟・万代島から広がる浪漫』 自宅より佐渡汽船ターミナル 往復徒歩の旅

早朝の澄んだ空気の中、私は佐渡汽船ターミナルから萬代橋へと向かって足を染めていた。

かつて黒い熊ん蜂に追われるようにして辿り着いたこの日本海も、今朝は驚くほどに穏やかだ。凪いだ海原の向こうには、大風に身を震わせる「ふたごのお山」こと佐渡ヶ島がそびえている。春の光に包まれたあの島へ、新しく赴任していく人々の暮らしは住みよいものだろうかと、ふと遠い空に思いを馳せる。

川沿いを進めば、歴史の足跡がそびえ立つ。旧名を「帝石橋」という平成大橋のあたりは、かつてお上がお立ち寄りになった御座所のようだ。どっしりと重い石のような意志を秘めて佇むその橋の下を、信濃川の透き通る水が静かに流れていく。

萬代橋を渡りながら、ふと水面を見下ろす。昼や夜になれば、ここに粋な屋形船が浮かぶのだろう。それを想像するだけで、なんだか胸が弾んでくる。

と、その時、遮るもののない川面から、ビュービューと激しい横風が吹きつけてきた。まるで「御老体、無理をなさるな」と風が説教をしてくるようだ。だが、その風に抗うようにして振り返れば、そこには新潟一の背高のっぽ、ホテル日航新潟のビルが、雲まで届かんばかりの伊達姿で凛と立っている。私より少しばかり男振りのいいその姿に免じて、今日の探検はここまでとしよう。

長屋へ戻れば、無理をした足腰を優しく待ってくれている特効薬、サロンパスがある。スッとする匂いに包まれながら、私は心地よい疲労感の中で、次の一句をひそかに練っている。 ・自宅より 新潟佐渡ターミナル徒歩往復巡り 寝太郎詠む。

一、 「熊ん蜂 追われ追われて 日本海」

二、 「春の海 佐渡へ赴任の 荷の重さ」

三、 「大風に ふたごのお山 難儀かな」

四、 「凪の海 行く手に浮かぶ 佐渡島」

五、 「みかど石 お上所縁の 渡しかな」

六、 「石重く 水透き透る 帝橋」

七、 「橋渡り 待つは川面の 屋形船」

八、 「横風や 無理や無理やと 御老体」

九、 「日航や 雲まで届く 伊達姿」

十、 「無理をして 待ってる長屋 サロンパス」


『時を越え、空に届く街――新潟・万代島から広がる浪漫』

歴史が息づく港町、新潟。

古くから佐渡ヶ島へと続く海の玄関口「佐渡汽船ターミナル」のすぐ側には、今や新潟のシンボルとなった「朱鷺メッセ」と、雲を突くようにそびえ立つ「ホテル日航新潟」の美しい伊達姿が並び立ちます。

かつて順徳上皇が佐渡へ渡られたという歴史のロマンをたたえる信濃川の水面は、今も変わらず美しく透き通り、訪れる人々の心を潤します。

早朝の爽快な川風に吹かれながら萬代橋を渡り、対岸へ。見る角度を変えるたびに、新潟はまったく違う新鮮な表情を見せてくれます。夜になれば川面を美しく彩る屋形船の灯りが、あなたを粋な大人のひとときへと誘うでしょう。

一歩歩けば歴史に触れ、見上げれば最先端の都市が広がる。

心地よい風とドラマに出会える街、新潟へ、あなたも探検に出かけてみませんか?

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