生ビールへの長い道のり 〜二時間散歩と夕暮れの五句〜
【本文】
近頃はどうも地球の時計が狂っているようで、五月だというのに、散歩道にはもう野ばらが真っ盛りに咲き誇っております。そんな季節の移ろいを感じつつ、健康のためにと二時間ほど、ゆっくりと街を歩いてまいりました。
歩けば歩くほど、目に入る景色が自然と五七五の調べになって溢れてまいります。本日、歩きながら胸に浮かんだ五つの景色をお届けします。
「沈む陽に 何うなだれる コバンソウ」
「霞む山 西日が描く 長い影」
「チガヤ食べ 学校帰りの ひと場面」
「夕焼けに のばら一輪 風に舞う」
たくさん歩いて、お腹の虫も喉の渇きも限界。心地よい疲労感の中で、今日一日のご褒美である「我が励み」を思い、こんな句も生まれました。
「泡響き 露と消えたる 我が励み」
……これ、実は一世一代の大勝負の話ではなく、大好きな「生ビール」のことでございます(笑)。
しかし、二時間しっかり歩いたというのに、一向に引っ込む気配のない我が一物を見つめ、最後の一句。
「腹も出る」
なんとも締まらない結びになってしまいましたが、このお腹も、今宵の美味い酒と肴をがっちりと受け止めるための「最高の器」ということで、どうかご容赦ください。
それでは皆様、今宵も良い夜を。かんぱーい!




