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越後の散歩道から、あなたへ送る四季の言葉。  作者: あっちゅ寝太郎


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「泥とUFOと、六十路の指先」

指先から、夏の音

新しい機械というやつは、どうにも指先が言うことを聞きやせん。

携帯も 拙い手つき 六十路かな

画面を叩くたび、かつての賑やかな時代を思い出しやす。例えば、あの懐かしいメロディ。

何騒ぐ ピンクレディと トランプ氏

「UFO」に驚いたあの日と、海の向こうの主役が世間を騒がせる今。どちらも規格外で賑やかでげすが、六十路の身には、そんな喧騒すらどこか遠い祭りのようでげす。

けれど、変わらぬ熱さというものもございやす。

昨日は母校のグランドで、甲子園の予選決勝。後輩たちが最後まで戦い抜き、惜しくも夢に届かなかったあの一戦。

我が母校 グランドのもと 汗落とす

彼らが流した汗は、かつて私がこの土に落とした記憶と重なり、今も眩しく光って見えやす。負けてなお、その誇り高き姿は、何物にも代えがたい宝物。

そんな熱い勝負を見届けたあとは、誰かと語らいたくなるものでげす。

焼肉や 仲良い二人 春の酔い

香ばしい匂いと、気心の知れた相手との柔らかな時間。

悔しさも戸惑いも、美味しいものと良い酒があれば、また前を向く力になりやすな。

帰り道、昂ぶった心を鎮めるように川沿いを歩きやす。

川の音に 心がうつる 歩きびと

さらさらと流れる音に心を預ければ、すべてが清流に溶けていくようで。

拙い指先で、また明日からも、この尊い日常を綴っていこうと思う散歩の終わりでげした。


この拙い指先で綴られた言葉たちが、こうして一編の形になりました。

ピンクレディの「UFO」に胸を躍らせた少年時代から、トランプ氏の動向に目を白黒させる今日この頃。時代は目まぐるしく変わりますが、母校のグランドで流れる汗の熱さや、川のせせらぎ、そして大切な人と囲む食卓の匂いは、いつの世も変わらぬ救いでございます。

昨日の敗戦に涙した後輩たち。その悔しさもまた、いつか「春の酔い」のように、人生を彩る柔らかな記憶に変わることを願ってやみません。

あっちゅ寝太郎、本日も一歩一歩、散歩と執筆を続けてまいります。

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