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魔王と出口を目下捜索中でございます。  作者: ユタカ
目下捜索中でございます〜シーズン3~

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15/21

遺産データの誤用、あるいはバイオハザード級の広域デバフ

「私は偉大なる賢者の末裔! その隠されたソースコード(血脈)が、今まさに覚醒しようとしているのです!」と豪語するダッパ。田所はその主張を「未確認のレガシー資産」として暫定的に受理し、再び一行は山での「深夜残業(修行)」を強行しました。

其の一:継承データのコンパイル(覚醒)

山頂の激しい寒波の中、ダッパが突然、謎の発光を開始しました。

「見えた……! 賢者の記憶という名の共有フォルダにアクセスできました! これぞ『アオノーリ』を超越した、口腔内環境の最終形態……最上級互換魔法**『ガーリックブレス』**の実装です!」

「(……いけない。ダッパさん。賢者の末裔という設定はいいですが、その魔法名……。名称の時点で、周囲の環境アセットに対する『公害』の予感しか登記されていません。目下、全力で**安全衛生管理(EHS)**を強化します)」

田所は無言で「N95マスク(工業用)」を二重にホールドしました。

其二:広域殲滅パッチの強制執行

そこへ、一行を囲むように強力な「マウンテン・ゴーレム」の群れが出現。

師匠メリル! 今こそ私の真の力をパッチ適用します! 喰らえ、『ガーリックブレス』!!」

ダッパが大きく息を吸い込み、メリルの背後に向かって(あるいは援護のつもりで)解き放ったのは、もはや「魔法」というよりは**「高圧噴射されたバイオ兵器」**でした。

「(……全損だ。空気中の酸素濃度が急激にロストし、硫化アリルという名の破壊的データが空間を制圧しています)」

其 三:未曾有の「環境汚染クリーンアップ

その威力は凄まじいものでした。

• モンスター: 強固な岩石ボディを誇るゴーレムたちが、その臭気の「情報の重さ」に耐えきれず、内部プログラムから崩壊(全滅)。

• サレナ: 鼻腔という名の入力デバイスが物理的にパンク。白目を剥いて「全損です……」と呟きながら強制シャットダウン(気絶)。

• ダッパ: 魔法の反動バックブラッシュにより、自分の吐いた息の余波を吸い込み、自爆(気絶)。

「…………(※あまりの臭いに、無言で『防護服』への着替えを開始する田所)」

其 四:メリルの「孤立したガーリック・サーバー」

生き残ったのは、既に前回の「バジリコガーリック」で**嗅覚が麻痺バグ**していたメリルだけでした。

「……ちょ、ちょっと。確かにモンスターは全滅したけど、私の周りだけ死屍累々じゃない! 何この**『生物が住めない死の土地』**への登記変更は!」

「メリルさん、静粛に。……ダッパさんの魔法は、敵味方の識別をロストした『無差別広域デリート』です。現在、この座標の空気質指数(AQI)は測定不能(全損)。労働災害としての申請が必要です」

田所は気絶したサレナとダッパを、無言で「ブルーシート」で密閉梱包し、台車にホールドしました。

今回のリザルト:山の生態系および一行の呼吸権の全損

結局、修行は「環境破壊」として終了。田所は一人で「超大型消臭プラグ(電脳版)」を山頂にデプロイし、大気の浄化作業に追われることになりました。

• 習得魔法: ガーリックブレス(威力:S / 衛生:全損)

• 生存者: 田所(防護服)とメリル(既にニンニク臭い)のみ。

• 現在の課題: サレナの鼻腔の再起動リカバリおよび、ダッパの虚偽申告(賢者の末裔?)の再監査。

「メリルさん。口を開くたびに周囲の小鳥が落下ロストしています。目下、全力で**『活性炭フィルター』の装着**を推奨します」

「……アンタ、自分の耳たぶの納豆臭さも忘れないでよぉぉ!!(※ガスマスク越しに響く怒号)」

魔王城へ向かう前に、一行は「歩く公害源」として国際指名手配される寸前です。

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