2話 あれ?
最初は、使用人が次々と病に倒れる。その次に、夫が倒れたらしい、他の霊媒師は、依頼すら受けてくれなかったという。
ほぉ、やばそうだな。さっきは屋敷の周りにすごい妖気を感じる。
話を聞いた俺と師匠は、早速除霊に取り掛かる。まずは祠の周りに結界を張り、道具を揃える。そして札を何枚も用意する。
そして師匠が払いの経を唱えると、場の空気が凍りついた。
「おい、小僧ども。私を祓おうなど身の程を知れ、」
そう言い姿を表したのは前兆10メートルはありそうなオオカミの妖だ。これほどの妖は、見たことがない。
オオカミの獣は師匠に攻撃を仕掛けようとした。その気配を察知した俺は、防御の結界をを駆使して攻撃を防ぐ。
「小癪なガキめ、黙らしてやる」
俺は何重にも防御の結界をかけ、必死に守りを固める。
「幽!払いから封印に変えます!」
そう師匠が叫ぶと、封印の経を始めた。妖の攻撃はどんどん激しくなり、一枚二枚と、結界が突破される。
「クソ!ガキが呪ってくれる!」
そういうと黒いモヤが結界を通りすぎる。その瞬間身体に電撃が走る。
「ぐぁ!!」
たまらず声が漏れるが、結界は貼り続ける。
「今の私にできることはしました。幽、大丈夫で…」
師匠が俺を見て止まる。
「師匠、俺なら平気です」
ん?声が変だ。
「ふははは!!!バカなガキめ!!わしが呪いをかけてやったわ!!!」
あのオオカミの妖の声だ!!
「どこにいるオオカミやろう!」
俺はあたりを見回すがどこにもいない。
「ここだ、アホめ!」
いやどこだ?まじでどこにもいない
「下をみんか!!」
その声で下を見ると、モコモコしたポメラニアンがいた。可愛いな。
「完全な封印したかったのですが、あまりにも強大だったので、弱体化しか出来ませんでした」
と師匠が言った。まじか、師匠が失敗なんて、7年間見てきて一度もなかったのに!
「あと、幽ごめん。きみをこんな姿にしてしまって…」
ん?こんな姿?師匠は何を言っているんだ?師匠は鏡を取り出すと、俺に手渡した。俺は、鏡で自分の姿を確認した。
そこには、女性が写っていた。まさか俺女になってる??
「え?そっそんな、」
自分の胸を触ってみると、フニフニとした感覚がした。俺は真っ青な顔をして、師匠の方を見た。
「俺、女になってます?」
そう師匠に聞くと
「なってます。」
と師匠は答えた。俺はしばらく固まった。




