第38話
3ゲーム目 富士スピードウェイレーシングコース ゲーム開始前
2ゲーム目はそれが始まる前から捨てていた。
そこで勝てばすぐに終われただろう。
だが、そこで俺が最初に車を決めるというゲームが始まる前に決めたルールが悪かった。
あいつは何時もの戦術を捨ててきたのである。
あいつは何時もどのコースでも最初はゆっくり飛ばさず、中盤から終盤にかけて最高速で曲が
れる中の最短距離で曲がりきるためのコース取りの計算という常人は出来ない計算を行い最後
に追い抜く。
そういう戦術なのだ。
だからあいつはスピードがないけどハンドルの切りやすい4WDの車を好むのだ。
しかし、さっきのゲームは違った。
俺が何時もどおりインプレッサで来ると思いこちらも何時もどおりNSXを選ぶと、拓也は何
時もとは違い、スピードを重視した‘‘スーパーカー’’を選んだのだ。
しかも、それはバガーニゾンタ。
その最高速はNSXと同じくらいかそれ以上。
しかし、そのスピードで一応スポーツカーの括りの中に入るので、タイヤの関係などその他諸
々の事情により滑りやすく運転が難しい。
気にする必要はないなと思ったが、拓也はその運転に慣れていた。
滑りやすい車だというのにその走りはとても滑らかで綺麗だった。
その走りにスピードも技術も勝てずに負けたのだ。
完全な・・・完璧な敗北。
とても屈辱的だった。
その敗戦を糧に次の富士に望むのだった。
富士スピードウェイレーシングコース 開始前
車を決める
俺は、自分の乗れる車の中で一番速い奴を選択した。
何故それを今まで使わなかったかというとこれにはまだ慣れていないのだ。
この車はNSXが280k前後が最高なのに対して300kを超える。
ゆえに、速さに目、手、足が追いつかないのだ。
まあ、まずはその車を紹介しよう。
車名・・・マクラーレン F1GTR レースカー '97
国名・・・ドイツ
メーカー名・・・BMW
これでやれば、相手がバガーニゾンタで来ても勝てるはず。
いままでこれ以上の速さの車は見たことがない。
勝てる!!
そう思った。
次に拓也が車を選んだ。
その車は俺が見たことのない車だった。
車名・・・ザウバー・メルセデス C9 レースカー '89
国名・・・ドイツ
メーカー名・・・メルセデス・ベンツ
比較のため互いの解説を見ると・・・
・マクラーレン F1GTR レースカー '97
全長4924mm、全幅1920mm、全高1120mm、車重950kg。
ボディーカラー:白ベース。
右フェンダー部
エンジン:V12 DOHC
排気量:5995cc
最高出力:612ps/6000rpm
最大トルク:72.54kgf.m/5000rpm
駆動形式:MR
・ザウバー・メルセデス C9 レースカー '89
全長4700mm、全幅1980mm、全高1050mm、車重893kg。
ボディーカラー:シルバー・メタリック。
エンジン:V8 DOHC
排気量:4973cc
最高出:940ps/7000rpm
最大トルク:- -
駆動形式:MR
一瞬見て目を疑った。
拓也の車の方が重量も軽く、最高出力も高いのだ。
そして、拓也の車の方がコンパクトで空気抵抗などが受けにくい。
このゲームでそこまでリアルに再現されているかは知らないが・・・。
一抹の不安を抱きながらゲームは始まった。
―――――世界の書
・・・青龍
天気を操ることのできる四聖獣。主に雨を降らせるのが得意。何千年と生きてきた中で主人を持ったのは勇を入れて6回のみ。
―――――理の書
・・・青龍
中国の伝説上の神獣、四神(四霊・四象)の1つで四竜の1つである竜。東方青竜。蒼竜ともいう。




