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陰陽師のしごと  作者: 遼東
管狐
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28/56

第28話 翌日から早速復讐は開始された


俺たちが誕生して、翌日から早速復讐は開始された。



火事を起こし焼き殺す。


食いちぎる。


尻尾を使っての絞殺。


いろいろやった。やった結果分かったのが、一般の人間は俺の姿は見えないということだ。


そのおかげで多くの殺しを行えた。


しかし、それではつまらなく、体は一番面白い殺し方を模索し始めた。


多くの魂が集結するこの体、だが魂と意思、思想は違うもの。この体の性格は確立されていた。



殺し方を模索し始めてから一年の月日がたち


一つの殺し方にたどり着いた。


それは、『人間を喜ばせ、そこから失望させ殺す』という方法だった。


その方法が見つかってから49年たち、その方法で俺は86人は殺した。


今日もまた一人殺しに行く。

そのために、上空から町を眺めていたとき、一つの民家が目に留まった。


わらで出来た屋根には穴が開き、壁はぼろぼろに傷ついたいかにも金のなさそうな人間の家だ

った。


今日からそこに住み着くことにした。


その屋根裏に住み着き、そこの地域の金持ちから金品を取って来て、座敷に置く。


そうすると、そこの住民は喜び、仏様のおかげとか言って、神棚に食べ物を備え、もう少しく

ださいと懇願してくる。


この供え物を食い、体内に妖力を生成し、体を増やす。


これを繰り返し、最終的には供えを増やすよう要求し、食いつぶす。


物を与える時は人間は喜んだ。

この後どうなるかも知らずに・・・


このときの喜ぶ顔を見るのが好きだった。

無知で哀れな人間が今と言う状況だけを見て、そして、その後苦痛の顔に歪む事を考えると、

自然と笑みがこぼれる。


そういった計画で、そのときまで一度も失敗したことは無かった。

そう、そのときまでは。


もう、この家で暮らして3ヶ月ほど経っただろうか。


俺たちは結構増えて17匹ほどに増えた。

こいつらにはまだ金品をくれてやっている。


そのおかげかこの家も大分綺麗になった。


ある日、ここの家主が、「長らく掃除していなかった屋根裏部屋を掃除するか」といっていた。


屋根裏部屋は、俺たちが住んでいるのだが、心配ないだろうと思い、普通にじっとしていた。


このとき、ちゃんと隠れていれば良かったと今になっておもう。


なぜなら、ここの家主は霊・妖怪。そういった類のものが見える体質らしく、屋根裏部屋にい

ることが見つかってしまった。


しかし、そのとき俺たちは見つかったことに気付かなかった。

家主は気付いているのにそのそぶりを見せなかったのだ。


そして、家主は『陰陽師』と呼ばれるものをこの家に招き、俺たちのことを話した。


このとき、俺たちは、大きな霊力を持ったものが近づいていることに気が付いていたが、その

巨大な霊力に臆し、逃げることさえ出来ず、そのまま封印されてしまった。


最後に俺はこんなことを考え、さらに復習の炎を燃やした。


俺はただ復習をしようとしただけなのに。

人間は俺たちを殺し、そしてその復習の灯火まで絶たせたのだ。


人間は俺たちを皆殺しにしたくせに、俺には復習さえさせてくれないのか、と。









―――――世界の書

・・・霊(中でも悪霊・怨霊)

死んだ人間の怨念や生前の意志や恨み妬み、生きてる人間の恨み妬み後悔からできる。浄化すればすぐに昇天し、その形跡も残さない。人の形をしている。もともと、負の感情を持たない霊は珍しい。しかし、それらの霊はさらに浄化する事で精霊になる事がある。



―――――理の書

・・・悪霊・怨霊

悪霊(あくりょう、あくれい)とは、悪しき霊。

怨霊おんりょうとは、自分が受けた仕打ちに恨みを持ち、たたりをしたりする、死霊または生霊のこと。

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