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第18話 私が守る搬入口

聴取の翌夜、補給センター西シャッターの電源が突然落ちた。


 同時に搬入口の認証端末が全部死ぬ。明らかに自然故障じゃない。


「誰かがバックアップ回路を抜いてます!」


 塚本の声が響く。外では帰還便が列を作り、内側では次の救助便が待機していた。この扉が止まると、人も物資も詰まる。


 私は床に手をつき、白文字を追う。


 予備電池三本、整備棚上段。手動解錠レバー、旧工具庫の壁裏。携帯投光器五台、未登録ロッカー三区画目。


「レバーは工具庫の壁裏です。塚本さん、投光器を出して。私は予備電池を持ってきます」


 《ラフギア》の三人が無言で動き、片桐の救助班が人の流れをさばく。莉央は配信で必要な指示だけを流した。


『帰還便の皆さん、慌てず東側へ。搬入口は開きます』


 手動解錠は重かった。でも開いた瞬間、外に溜まっていた冷気とエンジン音が一気に流れ込み、現場が息を吹き返す。


 宮坂の取り巻きだった昼勤担当が二人、青い顔で立っていた。たぶん、最後の嫌がらせのつもりだったのだろう。


 でも遅い。


 私はもう、一人で抱え込む夜勤主任じゃない。


 補給線を守る大人が、ここにはいる。


「搬入口、再開します」


 そう宣言した声が、自分でも驚くほど落ち着いていた。


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