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炎上配信者、廃村に来る

第8話です。廃村サーバー黒字化を進めます。

三日目の朝、炎上配信者が来た。


 名前はレオナ。派手な赤髪で、常に浮遊カメラを連れている。


「ログアウト不可の廃村ってここ? 運営やばすぎ、タイトル取れるじゃん」


 妖精が青ざめた。湊は逆に、村長へ朝市の看板を磨かせた。


「止めないんですか」


「止めたら悪役になる。映すなら、売り場も映してもらう」


 レオナは村を歩き、壊れた井戸、仮設水路、漬物樽を面白おかしく実況した。視聴者は笑った。だがコメント欄に、別の声が混じる。


『朝市ちゃんとしてる』

『この村、行ける?』

『鍬ほしい』


 湊はレオナに薬草茶を出した。


「案件?」


「試飲です。気に入ったら買ってください」


 レオナは飲み、眉を上げた。


「普通にうまい」


 その一言で、朝市にプレイヤーが流れ込んだ。薬草茶は完売。鍬の予約は百本を超えた。


 レオナは配信の最後に笑った。


「廃村じゃなくて、変な社長がいる村だった」


「社長ではありません」


 湊は収支表を見ながら答えた。


「まだ債務者です」

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