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隣村ギルド、買収を申し込む

第11話です。廃村サーバー黒字化を進めます。

隣村ギルドの代表は、銀の鎧で役場に入ってきた。


「セリカ村を買いたい」


 提示額は三百万G。今の村には大金だ。負債の三分の一以上が消える。


 村長は震え、リュウは目を輝かせた。


 湊だけが、契約書の二枚目を見ていた。


「村名変更、朝市廃止、畑の全権譲渡」


「当然だ。こちらのブランドに統合する」


「断ります」


 代表の眉が動いた。


「借金を返したいのだろう」


「返したいです。でも返したあとに何も残らない契約は、返済じゃなくて売却です」


 湊は別案を出した。隣村には戦闘職が多い。セリカ村には食料と道具がある。村を売るのではなく、補給契約を結ぶ。


「毎週固定納品。前払い」


 代表は笑った。


「強気だな」


「ログアウトできないので」


 契約は成立した。金額は買収額より小さい。だが村の名前は残った。


 湊は契約書に判を押す。


 黒字とは、選べるようになることだ。

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