11/15
隣村ギルド、買収を申し込む
第11話です。廃村サーバー黒字化を進めます。
隣村ギルドの代表は、銀の鎧で役場に入ってきた。
「セリカ村を買いたい」
提示額は三百万G。今の村には大金だ。負債の三分の一以上が消える。
村長は震え、リュウは目を輝かせた。
湊だけが、契約書の二枚目を見ていた。
「村名変更、朝市廃止、畑の全権譲渡」
「当然だ。こちらのブランドに統合する」
「断ります」
代表の眉が動いた。
「借金を返したいのだろう」
「返したいです。でも返したあとに何も残らない契約は、返済じゃなくて売却です」
湊は別案を出した。隣村には戦闘職が多い。セリカ村には食料と道具がある。村を売るのではなく、補給契約を結ぶ。
「毎週固定納品。前払い」
代表は笑った。
「強気だな」
「ログアウトできないので」
契約は成立した。金額は買収額より小さい。だが村の名前は残った。
湊は契約書に判を押す。
黒字とは、選べるようになることだ。
読んでくださってありがとうございます。評価・ブックマークで応援いただけると励みになります。




