8話 現実で
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〇〇駅に到着した。駅のトイレにある
縦鏡で自分の姿を映して写真を撮り、
お互い自分たちの服装を共有し合っていたので
その写真を頼りにあややを探す。
あや「もしかして、あこ?」
おっと、先に見つかってしまった。
あややの方に目線を向けた。
あこ「あややか?」
あや「うん!あこ、身長高いからすぐ分かったよ!」
あややは抱きついてくる。…まぁ、悪い気はしない。
あや「ねぇねぇ、あややじゃなくてあの世界の時のように
あやって呼んで?あたしもakoじゃなくて
あこって呼んでるから!」
あこ「別にあたしは英語表記になってるだけだろー」
あたしはあやに連れられて、店へ向かった。
…マクドナルドに来た。まぁ、小学生との食事なんだし
おしゃれなカフェとかは場違いだよな…。
あや「あこって髪短いんだね!かっこいい!」
あこ「あやもツインテだけど短めで可愛いぞ」
あや「照れちゃう〜!」
そういや今まであの世界でしか会ったことがなくて
あの姿でしか関わったことがなかったから
現実での姿で会うのは初めてだな…。
土曜日の10時ごろ、運良く席が空いていたので
あたしとあやは席に物を置いてから、注文しに行った。
会計時に、
あや「あたしがあこの分も払う!お金貯めてたから…」
あやは財布の中を見るが…。あやは困惑している。
あやは財布を逆さにしてブンブン振る。
出てきたのは…カチャン……。500円玉1枚だけ。
あや「あれ…?え…なんで?なんで…?貯めてたのに…」
あこ「別に最初から小学生に払わせる気はない」
あたしは1万円札を差し出して会計を済ませた。
あや「あこ、1万円持ってるなんてすごーい!
かっこいい!大人!」
あこ「まぁこれでも働いてるんでね…」
席に座って喋っていると、店員が食事を持ってきてくれた。
あたしたちは食事に手をつけ始める。
あこ「あや、どうしても話したいことってなんだ?
あの世界についてなんだろう?」
あや「あっ、そうそう、あこといるのが楽しくて忘れてた」
忘れられると困るんだが。
あや「あの…あの世界でのことだけど…
らいの伯父さんが消された件についてどう思ってる?
あたしはあんまりいい気が…いや、ちょっと嫌だったんだ…」
あこ「…正直あたしも不快だった。らいもすいも、
喜んでいたからあたしの感覚がおかしいのかと思っていたが
やはりあたしたちの感覚は間違ってないんだな。」
あや「やっぱりそうだよねー…。しばらくあたし、
あの世界には行きたくないな。」
あこ「無理やり行かなくたっていいと思うぞ。
あたしもあの世界とは距離置こうと思ってるし…。」
あや「でも、あこには会いたいなぁ…。」
あやはあたしを期待するような目で見てくる。
あこ「…分かったよ。仕事がない時に会いにくるから。
月に二回しか会えないとは思うけど…。」
あや「えっ!二回も来てくれるの?!やったー!!」
あやは大喜びだ。…可愛い。
それから食事をしながら談笑していた。
あや「さっき、お金出せなくてごめんねー…」
あこ「いや、最初から奢る気でいたから別に」
あや「自分のお菓子を買う用で
毎晩、ママが夜ご飯用に置いていくお金を貯めてたの、
確か2000円ぐらいあったんだけどなぁ…
昨日の夜まで財布に入ってたのに…
ママに取られたのかなぁ…」
…家庭環境、複雑そうだな。
まぁあえてあたしからは聞かないけど…。
あや「次こそはあたしが奢るからね!!」
あこ「はいはい、期待してますよー」
あや「バカにしないで!!」
食事を終えてマクドナルドを後にした後、
まだ時間があったのであやと近くの公園で
お菓子を食べたり、一緒に遊具で遊んだりして過ごした。
あこ「もう夕方になっちまったな、そろそろ解散するか。
早く帰らないとあやのママも心配するだろ?」
あや「あたしのママ、いつも夜遅いから大丈夫ー!」
あやは駅の改札までついてきてくれた。
あこ「また後でDMでいつ会うか話そう。またな。」
あや「最後に!ぎゅーして!!」
あこ「仕方ねぇな…。」
あやとハグをする。…正直、可愛い。
あやはこころとは違う性格の女の子だが、
あやを妹のこころと重ねて見てしまった。
あや「じゃあね〜!」
あやは手をブンブン振って見送ってくれた。
あたしも控えめに手を振る。
多分この時のあたし、口角が上がってたと思う。
あたしは電車に揺られながら帰った。
…とりあえず、あやの言う通り、
しばらくあの世界とは距離を置こう。
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