10話 踏み越える一線
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あこ「…またやったのか?」
あたしは朱の方に視線を向ける。
朱「違うよ!だからそんな目で見ないで〜!」
人が死んだってのに、呑気なやつだ…。
そういや、すいがネットにこのことを呟いていたような…。
なら今回は違うのか…。
すい「ほんとに朱ちゃんは悪くないの、何もしてないの…。
友達が死んじゃったのには、理由があってね…。」
すいから話を聞いた。
その友達には昔からの幼なじみがいたのだが、
その幼なじみが弟と一緒に廃墟ビルから身投げし、
そのことにショックを受けたすいの友達は
頭が良くて成績優秀だったのに成績は落ちていき、
元気もなくなって…。
なぜトラックの事故に巻き込まれたのか、
詳しいことはすいでも分からないことらしい。
あや「それは…辛いね…」
すい「ぼくの友達となぜ死んじゃったか考えてみたんだけど
分からないんだよね…」
あこ「本人しか分からないよなぁそんなの…」
すい「あとさ聞いてよ!ぼく、
明日からクラスの陽キャたちにいじめられちゃうんだよ!」
あこ「なぜいきなりそうなる…?」
すい「その友達がいたからぼくたち陰キャは
守もられていたんだよ…、
だから…明日から確実にいじめられる…。」
あや「それは怖いことかもしれないけど、
話聞いてる感じだともう1人の
すいの友達は一緒にいるだけで心強い気はするけど…。」
あこ「すごく正義感が強い感じはするよな。」
すい「確かにすみれちゃんは優しくて強いけど、
怖いものは怖いよ…。」
らい「なに弱気になってんのよ!
そこは逆に返り討ちにしてやりなさいよ!!」
すい「3対2は勝ち目ないよ…。」
らい「ならあたしが混ざるわ。」
あや「それは現実的じゃないよ〜…」
あこ「それにしても2人とも、随分仲良くなったな」
らい「はぁ?!べっ、別にそんなんじゃないし!」
すい「ぼくたち友達じゃないの…?」
朱「お姉ちゃん2人がこの世界に来ない間に、
お姉ちゃんたちは仲良くなった気がするよ」
あや「ん〜…いいこと思いついた!」
あやはスマホを取り出してTwitterを開く。
あや「いじめられたら証拠を集めてネットで
晒してやればいいんだよ!
そしたらいじめはすぐなくなるんじゃない?」
あこ「それはいくらでもやめた方が…、
ネットに晒しでもしたら、色んな意味で危ない。
例えば、個人情報も特定されるかもしれないし…。」
らい「めちゃくちゃいいじゃない!そうしましょ!」
すい「なんか面白そうだね、怖いけど頑張ってみる…。
証拠集め、頑張るねっ」
こいつら…正気か…?いや、あたしがズレてるだけ…?
やっぱりネットにいる人間たちって倫理観ズレてるのか…?
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