表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/15

『平謝り』 上辺だけの謝罪じゃない、ひたすらに謝り続けてるだけなんです

 ネタが思い浮かんだ僕は小説を書く。

 何気ない日常からそれっぽいシーンを連想して書くのは面白い。



 # # # # # #


 その冒険者たちは失敗したと言うのに悪びれる様子もない。


「あー、わりぃわりぃ。でもどうせ俺らが守らなくても大丈夫だろ?」


 なんて平謝りしてくるほどだ。

 こんな奴らがCランクの冒険者?

 僕はギルドに報告をする……のではなくこの冒険者たちの性根を叩きなおすことに決めた。



 # # # # # #




「ふぇふぇふぇふぇーっくしょん、誤用だよ♪それ誤用だよ♪あっそれっくしょん」

「今回は新しい指摘の方法ッ!!」



 リズムを取りながらくしゃみをするレッコン。

 文字にすると普通? だが実際に耳にしていると音も汚いし唾も汚い。2Kだ。



「平謝りの使い方が誤用なんだっくしょん」

「えー、平頭りって頭をペコペコ下げてるだけでしょ?」

「絵面は間違ってないね。でも、違うよ」



 # # # # # #


『平謝り』

 ひたすらに謝る、という意味。

※上辺だけの謝罪、という意味は存在しない。

 失礼な謝罪という訳ではないので注意。


例)自分のミスで多大な迷惑を掛けてしまい、負担をかけた人達に平謝りをする。


 # # # # # #




 平謝り、なんと適当な謝罪ではなかったのだ。



「そうだったんだ」

「ほら、テレビとかでサラリーマンがペコペコ謝るじゃない。それを平謝りって表現してその後にサラリーマンが心の中で毒吐いてるのを見て誤用された……んじゃないかなあ?」

「誤用の始まりは分からないのね」

「まあ、誤用の始まりを覚えておくと分かりやすいけど、大事なのは意味をしっかりと覚えることだからね」



 そう言ったレッコンに僕は頷いたのだった。

 上辺だけでなく、本心から。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ